東京公演の一番最初(8/7 1部)と、一番最後(8/9 2部)の公演に行って参りました。
※※ ネタバレ注意 ※※
余りにも長いので(笑)たたみました。
何せ氣志團の翌日だったので、体が氣志團モード(笑)。
なぜか、終始ロックなノリで会場内で浮きまくりでした・・・。
まぁね、ミニアルバムがアレなので、コンサートのセットも(よく言えば)非常にシンプルでして、花道こそあれ、ジャニーズシアターで見た剛つんのソロコンとさほど変わらないぐらいのセットだったかな~という印象でした。
この花道がなかなかのクセモノでして、Coming CenturyのCCをシャネルのロゴのようにかたどっておりまして、真ん中の重なる部分にセンターステージがあるんですが、要するにすべての花道がセンターステージ行きなので、あ~、こっち来た~と思うと、スーッと曲がって消えていってしまい、何ともじれったい。
えっと、最初に地味なセットと書きましたが(”地味”とは名言してなかったか・笑)、それが逆に今回は良かったと思うんです。
パフォーマンスの質が高いので、メンバーに集中できたっていうか、派手さ豪華さよりも、なんかすっごいボリューム感というか、見ごたえがありましたし。
今回のツアーは構成にもストーリー性があったので、ライブなんだけど舞台を見たような気にもなりました。終わった後に、楽しかったとか、カッコ良かったってだけじゃなく、何か手のひらに”お前も、やるときゃやれよ”と、ガッチリ手を握られたぬくもりが残っているというか・・・。なんでしょうね、ポンと背中を押されて会場を出た気になりました。
そして、再認識したことがひとつ。
やっぱり、三宅健が好きだな~ってこと。
髪はすっかり坊ちゃん刈り状態でお耳全開だったんですけど、全っ然気にならんかった(いい加減慣れたのかもしらんが)。走りこんでいたせいで、頬の肉が削げ、頬骨がより強調されて、めっちゃ精悍な顔立ちになってて、それが髪型の子供っぽさを打ち消してるんですよ。加えて日焼けしてるもんだから尚の事。
いやね、顔だけじゃないんすけどね。
もちろんソロ前シャワーシーンも極上でしたけど、「4U」のダンスがもの凄くストイックにセクシーでした!エロエロダンスでもないし、肌も頑なに見せてませんでしたけど(笑)、あの長い腕とデカイ手、そして真っ直ぐに張った肩が強調されてて・・・やばいよ~。
このシャワーシーンは岡田監督のたっての希望だったそうですが、岡田准一ってのは、何を見せたら喜ぶか、プレゼンの仕方をホント良く理解してると思います。ちなみにこのソロコーナー前に流れるVTRは何気に曲と連動してるんですよね。岡田くんのはちょっと「おと・な・り」風に生活音が強調されていましたが、剛つんのは明らかに曲とVTRとで成り立ってました。
そうそう、剛つんのソロは実にミュージカルっぽくて、彼は”演じて”ましたよね。最後の背後から女性ダンサーが剛つんの肩を抱こうとして、彼が手を取るとスルリと交わされる時の切ない表情なんて、胸がキューンってなりますもん。舞台の端で電話をコールし続ける剛つんと、女性の手が着信表示してる携帯を握っているVTRで終わるのもドラマチック!
絶対に森田剛という人物からは想像できないシチュエーションなだけに、そのギャップがいいんだよな~。
衣装は剛つんと健ちゃんが担当したそうですが、代々木の初日のMCでは「この(水玉のスーツ)衣装はどっちが考えたか分かる?」と会場に問いかけて、お客さんが「剛く~ん」と意外に分かってることに感心しておりました。
健ちゃんの衣装の萌えポイントと言えば、アンコールで着たラグラン袖のベースボールTシャツや、ボーダーのパーカーベストかな~。作りこんだ衣装よりもラフなのが好き!特にパーカーはでっかいフードを被った姿がやたらめったらにカッコ良くて、フツーなら「いやーん健ちゃん、顔が見えな~い」となるんでしょうが、あたくしには何よりものご馳走でした。
あとは、衣装チェンジの間のVTR企画『緊急企画!カミセンは曲がかかれば、いかなるときでもTheme of Coming Centuryが踊れるのか?』の、走っている健たん!!もう、隠し撮りだけで超カッコいいもん!!あれがDVDに残ってくれるなんて、すんごい嬉しいッス。
セットリストも、いろいろ吟味に吟味を重ねたんだろうな~ってことが伝わりましたね。何しろ剛つんがソロコンで結構な勢いでカミ曲をハイレベルにやっちゃったんで(笑)、ダブらせる曲を最小限にとどめていたように思います。
代々木オーラスでは3回目のアンコールで「Rock the house」をやったんですけど、実際やっぱ本編にこの曲が組み込まれてたらコンセプトから外れるな~と思いました。
お客さん参加型の「手のひらのUNIVERSE」でのペンライトの演出は、少しづつ変化をつけてやっていたようですね。私が見た初日は前から後ろに向かってのウェーブ式と、オーラスは難易度の高い青・白急転換バージョンでした。キレイにDVDに収まっているといいのですが(ちなみに今回ハイビジョンカメラが入っていたので期待大ですよ!)
映像に関して言えば、クオリティが高かった上に、お客さんにまんべんなく今回のツアーのテーマを効果的に訴求できてたと思います。さすが、映像へのこだわりが高い岡田くん”らしい”アプローチでしたね。
グッズに関しても、よりツアーのコンセプトと連動した商品になっていて、うちわやフォトバスタオルはモノクロでしたし、健ちゃん企画のアメニティセットには花の種が入っていて、それはライブのオープニングに天井から降ってくる花や「手のひらのUNIVERSE」ともリンクしているばかりでなく、公演後もライブの余韻を残せるという目的もあるんですね。
グッズ企画にも積極的に参加しただけあって、ライブ内でもだいぶグッズをプッシュしていましたね。
自分で作ったものは、やっぱり人に多くを説明したくなるし愛情も感じる。それはグッズだけではなく、今回のミニアルバムとツアーについても同様だと思います。彼らにもようやくそれが実感できる時が来たんだな~と思うと、何だかすごく嬉しかった。
それは、剛つんが「じっくり話し合いを重ねて作り上げたんで、自信を持ってますから」と言った言葉に象徴されていると思います。
今までは、リハを重ねていたとはいえ、誰かがドラマだの映画だのを撮ってたりして過密なスケジュールの中、決められた時間内で仕上げなければならない付け焼刃的というか、見切り発車的な取り組みだった時もあったと思うんです。でも、その中で完成度を上げるのも、これまた「プロ」ですから、それを否定するつもりはありません。
でも、私はずーっと望んでたんです。彼らが与えられたことだけを無難にこなしていくのではなく、もっと中に入り込んで積極的に自分を演出する方法を考えてくれることを。その方がファンだって絶対嬉しいし、自分たちも満足感というか、より大きい達成感が生まれると思うので。ダメなことを人のせいにできない環境で勝負して欲しいと、いつも思っていました。
普通のアーティストなら、デビューから当然そうしていくものなんですけど、なかなかそのチャンスが貰えない事務所なので。
その代わり、望むと望まざるとを別にして「約束」されているものもいっぱいありますが、それに対してはキャパ以上の才能を求められるプレッシャーもあったと思います。
これは、私が常々口にしていることなんですけど、ジャニーズ事務所って、所属アーティストもファンも「湾」の中にいると思うんですよ。湾って魚もいっぱい獲れるし、波は穏やかだし、景色はキレイだし何不自由ない。なんか、時折外海から船が行き来するけど、こちら側から外海に出るには、そうしたら分からないっていうか、海に出る意味もない、みたいな。で、結局、湾の中でぐるぐる回ってる。
でも、海は広いんです。
波はもっと荒い。
見たことない魚や生き物がいーっぱいいるから生存共存なんてめっちゃ激しい。
浮き輪なんかじゃ泳いでられないんです。
時間をかけて体を鍛えて、強靭な体と精神力をもって海峡を渡らなければ、次の入り江にはたどり着けないんです。
その為には戦略も必要だし、武器も、そしてパートナーも必要です。
ジャニーズさんたちには「海」を見て欲しいんです。
もひとつ偉そうなことを言わせて貰えばファンの皆さんも。
だから、今回彼らに与えられた、バジェットが低いってことは逆に彼らにとってはプラス材料だったように思います。
カミセンの見た海はどんな海だったのかな?
日本海みたいな荒波なのか、それとも遠浅の美ら海なのか、彼らの感想を聞いてみたいですね。