私も「MW」を見てきましたのでここらで感想を。
ずいぶん前になりますが、「ミュージックステーション」に出た時やレコ発イベントの薄らヒゲの玉木も然ることながら、新作映画「MW」の玉木は今までにない役柄という事も手伝って、(ルックスも含め)絶品で見どころ満載でございました。
しかも、映画自体がイイ
これ、大事ですからね。
最近玉木がすごく痩せていたのが、余りに貧相過ぎてポイントが激ダウンしていたのですが、どうやらこの映画に懸けた意気込みだったようですね。
それなら、許す。
キャストのイメージだけで判断すると、イケメン好きの女子が食いつきそうな内容に思えるかもしれませんが、実はものっすごく男性的な映画です。
「クローズZERO」ほどではないにしろ、男性が見ても『面白かった』と思える内容だと思います。
ハリウッドに負けずとも劣らないスピーディーなアクションや暴力的なシーンも多々あり、それなりにドキドキハラハラがあるのですが、冒頭のカーアクションだけは、ちょっとしつこいなとは感じましたが。。
また、最近の映画の傾向でもあるかと思いますが、かなり血みどろなシーンも多いです。
遠慮なくバッサバッサ人が死にます。ってか、殺されます。
しかも、プリンス玉木に。
なので、決してイケメン映画ではないので、血みどろ映画が苦手な女子には向きません。
「のだめカンタービレ」みたいな玉木を期待していたら、あっさり裏切られますが、違う意味で彼の魅力が満喫できる大作映画です。
そして、最近一気に私の中でポイントアップしている山田孝之くんも好演しています。クローズシリーズと反して、ものっすごいヘタレな感じが逆にセクシーなんですよね。
何故か分からないんですが、映画を見ている内に、この二人がちょっとKinKiさんに見えてきたりしちゃったりもして、そういう意味でも楽しめました。
こんな映画が、KinKiさんの10周年記念映画だったりしたら、最高だったのになんて思ったり・・・。記念映画にするにはちょっと過激過ぎるとは思いますが・・・
原作はどうあれ、やはり手塚プロダクションが出資しているだけあって、原作を上手くモダン化するのに成功しているのではないかと思える出来でした。
原作にはあまりにも物議を醸しだす内容が多いとの事ですが、映画化する上で、世間体を配慮しすぎる事なく、原作の根幹となる部分を避けずに描いていたのは意外とも思えました。
唯一避けていたのは、ボーイズラヴを大胆に描く事でしょうか。
この辺はちと物足りない気はしますが・・・・。なんちって。
中々の大作に仕上がっているので、是非映画館で見る事をお勧めします。
映画と言えば、この所いろいろな映画を見てるのですが、単なる偶然ではありますが、この「MW」も含め、同性愛を扱った映画が多くてびっくりです。
まずは、日テレで夜中に放送していた映画だったんですが、「秘密のかけら」。
コリン・ファースとケヴィン・ベーコン共演という事で、録画していたんですが、さすが夜中にやるだけあって、ものっすごいエロティックなんですよ。ボカシが入りまくりで。
ブライアン・デパルマに勝る大胆なエロさなのですが、そんな事より何よりストーリーがずば抜けて良かったです。
そして、この映画のキーとなるのが、これまたボーイズラヴだったのも驚きだったのですが、単なるSEXの相手としてではなく、深い愛で繋がっている2人が最後に辿りついた結末があまりにもドラマチックで斬新でした。
星映画です。
そして、いまさらな感じでオリヴァー・ストーン監督の「アレキサンダー」も見ました。偶然TVをつけたら、ちょうど始まった所だったので見てしまったんですが、まぁ、歴史が語る様に殺りくに次ぐ殺りくの映画でした。
「スラムドッグ$ミリオネア」見てた時も思ったのですが、映画見終わったら、すぐにお風呂に入りたくなる感じの映画です。
しかも、ボーイズラヴが、これまた大胆に描かれているんですが、なぜそんなシーンがこの超男っぽい映画に必要なのかは、どうしても合点がいきませんでしたね。
ついでなんですが、ボーイズラブがフィーチャーされた映画でお勧めなのが、↓の映画です。
マイ・ビューティフル・ランドレット スペシャル・エディション [DVD]
ハニフ・クレイシ
これは知る人ぞ知るカルト的な映画です。
低予算の映画ですが、人種や宗教の壁、アジア系移民者たちの考え方や生活様式、また彼らと右翼との抗争などがリアルに描かれていて、80年代のイギリスのサブカルチャーが詰まった名作です。
その中に盛り込まれたボーイズラヴが、意外な形で女子の心をもくすぐるんですよね。
では、この辺で。
さよなら、さよなら、さよなら。
5/7付