ARASHI STORM CONCERT 2003 新嵐(ATARASHI ARASHI) at 横浜アリーナ 

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ARASHI STORM CONCERT 2003 新嵐(ATARASHI ARASHI) at 横浜アリーナ 
1月4日 1部 by うらら 

セットリスト
1. PIKA☆NCHI
 2. Easy Crazy Break Down
 3. HORIZON – c/w
 4. SUNRISE日本
 5. a Day in Our Life
 6. 幸福論 (松本、相葉)
 7. 愛と勇気とチェリーパイ
 8. 道
 9. Deepな冒険
 10. I’ll Make Love To You(櫻井、相葉)
 11. 大宮SK SONG(二宮、大野) 
 12. 眠らないカラダ
 13. ナイスな心意気

 14. ALL or NOTHING
 15. 野生を知りたい
 16. 時代
 17. Touch the Breath(松本、大野)
 18. L.G.G.P.N (二宮、櫻井)
(Let’s get groovin party nightの略)
 19. メドレー
      On Sunday  (相葉) 
      星のFreeWay (松本) 
      DANGAN LINER  (二宮)
      愛していると言えない  (櫻井)
      IROあせないで  (大野) 
 24. A・RA・SHI
 25. 明日に向かって吠えろ!
 26. WOW!!
 27. いま愛を語ろう

アンコール
    感謝カンゲキ雨嵐
    君のために僕がいる

※タイトル不明曲だった17&18は、ゆきこさんより情報頂きました。

とうとう嵐に一歩足を踏み入れてしまいました(笑)。昨年の「時代」がとてつもなくイカした楽曲で、その後「木更津キャッツアイ」のダメダメなバンビが可愛くて、テーマソング「a Day in our life」にもドラマのシンパシーが漂っているから、今だにワタシの着メロだったりして・・・、で映画「PICA☆NCHI」で完全に嵐が放っておけなくなってしまった。もーう、こうなったら是が非でもライブが見たいと思って、恥をかなぐり捨てて初参戦して参りました。

全体的な印象としては、やっぱりファンとのコミュニケーションを大事にしているムードがムンムンと漂っていて、だからこそオーディエンスのノリも良かったし、行く前はサウンド面などでも不安があったのですが、何をおっしゃるウサギさん!素晴らしかったですよ。とにかくメンバーのパフォーマンスと才能には頭が下がりましたです。期待していなかった(ごめんなさい!)だけに思いのほか楽しかった。・・・そう、すっごく楽しかったんですよ!

何しろ初めてだから、ふとどきながら曲なんてシングルしか知らないし、アルバムもファーストをチラリと聴いたことがある程度で、事前にネタバレサイトもチェックしてないし(笑)、全く先入観ナシで見たので、驚くこと、感心する事が多々あって新鮮でした。相対的な構成としては、アイドルのステージングであることには間違いないんだけど、どちらかというと「ストリート」のエッセンスが注入されていて、その原因はやっぱり今時のリズムとメロディーをふんだんに取り入れた嵐本来のサウンド志向とダンスが象徴していると思います。

オープニングはストリートファッションに身を包んで、近未来的なスペースシップから降り立つかのように、5人がそれぞれ5基のシューターに乗って遥か上部からスルリと降りてくるわけです。そのファッションとセットのバランスの悪さがハリウッド映画の未来の若者たちみたいでカッコイイんです。ハデな演出の中の「普通」っていうギャップがね。しかも、いきなし「PICA☆NCHI」ですものー、気が狂いそうだった(笑)。ホントにこの曲のイントロには血が沸いてくるよね。前半はご挨拶がてらシングルを巧く混ぜながら進行。バックには3ピースの生バンドがセットされていて、とは言うものの演奏自体はオケやSEに被せてる感じなので、3ピースでは出し切れない音がいっぱい出てたけど(笑)、3ピースのバンドだけってのもまた意外だったし、しかもインディーっぽい効果もあって◎でした!

マツジュンと相葉ちゃんとで、椎名林檎の「幸福論」を披露したワケですが、ヒットチューンだった割には会場は戸惑ったようにリズムに乗り切れてなかったのが残念。でも、マツジュンも相葉ちゃんもすげぇキマってた。カバー曲っていうのは、どんな曲を選曲するかで彼らの好みが分かるわけですから、非常に参考になるし、パーソナリティやタレント性みたいなものが垣間見れて楽しいですね。そして、映画の挿入歌にもなった「道」を、メインステージから少し花道にハミだして、まるで役を演じているかのような立ち位置で5人がいろんな方向向いて歌っていたのは印象的でした。この生歌がライブで聴けるのって、おそらくこのツアーが最初で最後だろうから、映画が大のお気に入りだった私としては今回これが一番嬉しかったかも。

翔くんと相葉ちゃんのコンビで歌われたのは、R&Bサウンドの「I’ll Make Love To You」というYOSHIというシンガーがBoys II Menのメンバーとコラボした曲のカバーだそうですね。翔くんはやっぱりR&B派なのかなー、なんてニヤニヤしながら堪能させて頂きました。翔くんのボーカルはテレビで見るラップの篭ったボーカルしか聴いたことがなかったので、このライブで彼の多彩な虹色ヴォイスに驚嘆しました。いろんなボーカルが取れるんだなーと感心アーンドますます好きになりそう(ヤバイ、ヤバイ)。マツジュンのソロダンスは悩殺フェロモン信号がビンビンに発信されていて芸術的にキレイでした。

今回見た席はアリーナAブロックだったんですけど、嵐初参加としてはすごく近くて、クレーンに乗ると目の前にメンバーは来るし、花道の先にあるセンターステージが長く両端に伸びていて、両端まで行きつくと更にメインステージの両端へと戻る花道になっているんです。その丁度センターステージと外枠の花道のところだったので、メンバーが来るたびにワクワクドキドキ。でも、総じていらっしゃい率が高かったのはニノだったかな。大チャンや相葉ちゃんは余り来なかったかなー。クレーンもコンサート後半に翔くんが(やっと)乗ってくれたので大満足。後半のメドレーではメンバーが会場の中、もしくは境界ギリギリの場所に現れて歌うんですが、我々の席は車椅子席のすぐ近くで、マツジュンがその中の最後列のシートに座り歌ったんです!いやー、まぁ色の白い小さい顔の中に具がたっぷりのキレイなお顔でございました(笑)

レポが前後して申し訳ないのですが、中盤のMCタイムの前に大ちゃんとニノが「大宮SK」(別に大宮出身ではなく、「大」野と二「宮」、智のS、和也のKを掛け合わせたユニット名です)と言う、スケートボーイズのようなファッションとダンスで余興的なオリジナル曲を聴かせてくれるのですが、ユニークなひと時に思わずニッコリ。大チャンのボケにプラスして、ニノはボケもツッコミもOKなので息もあっているようですし、スマコンでも中居くんはドームであれだけのことをするわけですからね(笑)、その血はしっかりと後輩たちにも受け継がれているわけですよ。MCはひたすら大ちゃんが酒の肴になっているのですが、相葉ちゃんの天然にはさすがの大ちゃんでも勝てません。何しろ相葉ちゃんの場合、駆け引きなしの「素」ですから(笑)。まとめ役の翔くんの苦労がしのばれます。マツジュンはほとんどトークには参加していないんですが、時たま口を開いたかと思えば、いつものように直球勝負の辛口コメントを一発お見舞いするといった、アンニュイ&クールな個性が良く出ていましたね。トークはまだまだお客さんを巻き込めるほどのスキルに達してはいませんが、きっと彼らならこれから伸びることが期待できそうです。

後半は大好きな「時代」がこれまたカッコ良くライブアレンジされていて、センターステージで横1列に並んで踊っているサマはゾクゾクするぐらいセクシーでしたよ。その後カバー曲と思われるしっとりとしたナンバーをマツジュンと大ちゃんが2人でたっぷりと聴かせてくれます。二人ともボーカルが素晴らしい。マツジュンがあれだけ歌えるとは知らなかったし、とりわけシビレるのが大ちゃんのボーカル。彼は地味な存在ではありますが、その彼が一番才能に満ち溢れているというのが嵐の一番の強みではないかと私は思います。MCで大野家の人々の話が出なかったのが残念(笑)。あと、もひとつ残念と言えばニノのギターが聴けると思って楽しみにしていたので、それもなくてちょっぴりガビーンでした。最近のジャニコンでお馴染みのコンベアーをヨコに使って、流れるように5人が順繰りに踊っていくのですが、あれは間合いの取り方が難しいでしょうね。1人狂えば後に響くでしょうし、縦に動いているコンベアーならまだしも、横に動いている上に垂直に体を立てて踊るわけですから、体が振られてしまうし、足腰のふんばりがきかないと思うんですよね。さり気ないけど非常に高度なパフォーマンスでした。

最後にひとりひとりメッセージを言うのですが、相葉ちゃんは「良いお年を」・・・って明けたばっかじゃないか!とすかさずメンバーに突っ込まれ、どうやら彼は「良い年になるように」と言いたかったらしいです。さっすが、相葉ちゃんの噛み方は凡人の域を越している!続くニノもわざと「良いお年、じゃなかった」とネタを使い回す天丼オチを見せて、ソツがないと言うか、笑いに貪欲と言うか、最近のジャニーズは引出しが多過ぎだよ!で、ラストは全員オープニングで使ったシューターにそれぞれ乗ってステージから消えていきます。

アンコールはめいっぱい騒いで楽しんで、ファンとの触れ合いタイムでした。しかも曲が「感謝カンゲキ雨嵐」ですよ。彼らのアティテュードが前面に押し出されていますね。ちぎれるほど手を振りながら満面の笑顔で惜しみなく「ありがとう」と会場に叫びつづけるメンバー。そして♪Smile again ありがとう~のフレーズでは、クレーンに乗っている翔くんは両手を合わせておじぎをしながら歌うんです。彼らはファンの力によって自分たちが今ここにこうして立っているんだと言うことを良く理解しているようで、決して突き放したりしないし、逆に媚び過ぎることなく、本当に心の底から「ありがとう」と言っているように見えました。こんなに若いのに奢ることなく頭を下げられると、オバさんの好感度はぐぐーんと上がっちゃうわー(爆)。とにかく爽やかでイヤ味が全然ないんですよ。カッコつけてないっていうのかな。もちろん、コンサートですから、トーゼン出来る限りのカッコはつけてるわけですが、でもそれは演出であって生き様ではない。彼らの生き様そのものがカッコつけてないって感じが伝わってくるんですよ。それがすごくチャーミングでいとおしいですね。

いやー、それもそれも彼らの術中にまんまとハマって騙されていたとしても、もうこっちの負けですよ(笑)、なので、もうどーにでもしてって感じかな。とにかくすっごく楽しくて良い新年が迎えられました!嵐見て何かいいことありそうな気がしてきたもん。