今は「オリキ」とかって色々呼称が違うのでしょうが、私達の時代は「追っかけ」と呼ばれていたファン行為についての思い出話をしていきたいと思います。
全く自慢出来る話ではありませんが、私達ほぼ全員が追っかけ経験者です。それがきっかけで知り合ったと言っても過言ではないです。つまりは一生の友達の殆どを追っかけを通して知り合ったわけなんです。お恥ずかしい限りです。
一生の友達をどうやってどこで得るかなんて、中々意図して出来るものではないのですが、追っかけするという属性でかなり人選が絞れてしまうのだと今では思います。これきっと追っかけ経験者なら通じると思います。
だからと言って追っかけや出待ちや入り待ちを正当化しませんし、推奨する気持ちもありません。私達は一般公衆の迷惑になる様な事はしませんでしたし、今ジャニーズで問題になっているストーカー行為や新幹線を遅らせるなどの行為に及んだ事は一切ありません。
ただ、多少度が過ぎる行為に及ぶ子も少なからずいました。でも、そういういわゆるやらかしをする様な子はそういうグループに属して束ねているか、単独でやっていましたので、私達はそういうやらかしとは一線を引いてましたし、どちらかと言うと引いた眼で見ていました。(笑)
何故なら、
確実に『嫌われる』
と学んでいたので。
私達のグループは、自分で言うのもなんですが、概ね追っかけてるアーティストからは歓迎とは言わないまでもそんなに疎ましがられる事もなかったと思います。ちなみに私個人としては、ジャニーズさんを追っかけた事はありませんが、私の友人や友人の子の追っかけに付き合った事ならあります。(笑)その話はまた後程。
一度スポーツ選手の追っかけにも付き合わされた事がありましたが、なんかむなしいものがありました。日本人って結構冷たいというか、そっけないと言うか・・・。海外だとサッカーでもテニスでももそっと愛想があると思うのですがね。スポーツ界の追っかけ話もまた後程。
追っかけにも色々な種類があると思うのですが、私達が全盛期の時はやはり基本そのアーティストのファンだという事が先に立ちました。(ちなみに、そうじゃない人も沢山います!)
なので、やはり何としても嫌われたくないし、そしてファンとしてアピールもしたい、あわよくば自分の事を覚えて欲しいみないな気持ちがありました。
それにはやはり印象を良くするにはどうしたら良いか、覚えて貰うにはどうしたら良いか、あれこれ工夫したわけです。見た目やファッション、メイクやヘアスタイルなど、自分を少しでも魅力的且つ個性的に見せようと頑張ったものでした。そこが他の追っかけの子たち(言い方が悪いですが、オタクっぽい、あまり見かけに労力を費やさないタイプの方々)と一線を画していて、ある意味目立ち、それなりに成功例が多かったという所以でもあったと思います。
つづく