『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』

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え~・・・、ひょんなことで、公開初日の舞台挨拶に行って参りました。
大抵はキャストの誰かがお目当てって目的で行くことが多いので、今回のような”ノリ”ひとつで参加した舞台挨拶って、もしかしたら初めてかも。
でもね、スクリーンでしか見たことのない出演者が、みんな揃って登場した時には「うわぁ~、ホンモノだ~」ってテンション上がっちゃいましたよ!!唐沢くんは、ずーっとずーっと若い頃に何度がお目にかかったことはあるんですけどね。
私が参加したのはプレスの取材後の回だったので、登壇者は各自ひと言のみというコンパクトなご挨拶でした。でも、上映前だったので、あんまり長く話されるとネタバレするので丁度よかったかも。
カンナ役の平愛梨ちゃんが泣き声だったのが可愛かった~!!
演技の方は、まぁ、ハッキリ言ってちゃうと一本調子で、まだまだ課題が多いですけど、でも一生懸命取り組んでいるのが伝わるのでオバちゃんは応援してあげるよん。
さて、こっから映画の感想を書きますので、ネタバレしたくない方はご注意です。


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  ※※ ネ タ バ レ 注 意  ※※
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その前に、テレビで放送された第2章のクソ編集について。
DVDを売らんかな、という作為に満ちた内容は、確実に映画のテーマから逸れてしまって映画の宣伝にはまったくなっていないのが悔しいですね。
そうなることは、第1章の初回放送時も同じだったので「特別編集」に嫌な予感はしていたのですが、あれほどまでとは!!
まさか、モンちゃんの最期とサダキヨのクダリが全く消えてしまっているなんて・・・。あと前健さんと蝶野のクダリもね。
蝶野なんてテレビ版ではオマケぐらいにしか出てないから、藤木直人くんはカメオ出演?と思う視聴者も多かったのではないでしょうかね?
私同様に、原作コミックを読んでいない方は、是非、第2章はDVDをレンタルしてから最終章に進んで下さいね!
そう言いながらも、テレビでも今後の伏線となる重要な場面は放送していたので、私も改めて「んん??」と気づく点や改めて確認できた場面もあり、そこを最終章でバッチリ確認して納得することができたので、最低限の楽しみはキープできましたが・・・。
それにしてもヒドイ編集でしたねぇ。
で、最終章ですが・・・。
どうしても、説明がちというか、収拾をつけるための確認作業や辻褄あわせがあからさまに多くて、ちょっともったいないな~と思いました。
特にヨシツネと”ともだち”のエピソードや、ケンヂがバッヂを盗むところは、説明がましく何度も繰り返すので、もう少し鑑賞者のヒラメキに委ねても良かったのではないかと思えました。作品が大きくなると、堤さんもいちいちキチンと整理するんだな~という驚きがあると共に、「らしくない」感じもしちゃいました。
原作を読んでいない私にとっては「ともだちは誰か?」という点が、一番の興味の的ではありますが、そこはかなり”もたくさ”と焦らされるので、半ばイラッとするのですが、それは演出の思う壺(笑)。
言うても原作があるんだし、何もそこまでジラさんでも良かろうよとも思えて・・・、ってことは、原作を知ってる人でも、同様にイラッとできるということですね(笑)。
ともだちの正体は、ほぼ第1章で分かっちゃたんですよね。
キャストのシルエットと、時折出てくる話し方というかイントネーションで「あの中に居るんだとしたら彼かな」って。でも、どうして彼なのか?という「理由」が全くもって理解できなかったので、それを確認しようと第2章、最終章と見続けてきたわけです。
で、なんとも悲しい話じゃないですか。
本当に切なくなりましたね。
結果を知ると、第1章冒頭の同窓会のシーンが実に意味深い。
もう、あの時には全てが始まっていたんですよね~。
”ともだち”の負のエネルギーが余りにも強大過ぎるので、荒唐無稽であり得なさそうにも思えるんですが、この結果を踏まえると十分「あり得る」とすら思えてきました。生霊トバすぐらいじゃ、もう気がすまないと言うか(笑)。
で、当のケンヂが全く覚えてないという罪深さ・・・。
やっぱり、ケンヂは「イイもん」でもあり「ワルもん」でもあった。
罪の意識がない分、もっと罪深いのかも。
それを知らしめる為に、ともだちはケンヂをテロリストに仕立てたのかもしれません。
例のUFOやら、ウイルスやら(12時間潜伏期間があるのに、浴びた途端にみんなバッタバッタ死ぬんかい?)、バボちゃんみたいなロボットやらに関しては突っ込みドコも多いし、よくよく考えてみると「じゃ、ヨシツネはともだちが誰か最初から知ってたんかい?!」とか、なんか消化不良な部分もあるにはあるんですけど、やっぱりお金かけただけあって、結果的には鑑賞に耐えうる作品にまとまっていたと思いました。
相変わらずのカメオ出演のオンパレードには多少ゲンナリもしますが。
エンドロール後の10分間の映像が原作とは違う展開なのでしょうかね?
クレジットを見ていて、一人だけ見つけられなかったキャストがいて、「へぇ~、あの子も出てたんだ~」って思っていたら、エンドロール後に流れてきたナレーションで「なんや、これから出るんや~」とすぐ気づきました。なんだか少しケンヂに救いを与えてしまった気もするので、この10分間があった方がいいのかどうかは私には判断し兼ねますが。
でも、単純に足掛け1年間たっぷり楽しませて貰えて満足でした!
シリーズを余すことなく、すべて映画館で見れたなんて、私にしてみれば上出来ですから(大抵、3部作の最後しかスクリーンで見てないってケースが多いので)。
私は松ケンファンですけど「デスノート」シリーズよりか、全然「20世紀少年」の方が好きですね。やっぱり堤さんの映像美だけでもスクリーンで見る価値があるし、時代背景やロックなとこにシンパシーを感じるので。
何か書きたいことが出てくるかもしれないので、もう少し映画がランしたらもっと具体的にネタバレ暴露しつつ書きに来ま~す。
じゃ、バッハッハ~イ!!