おひさしぶりでございます。ごぶさたしている間に、すっかり年の瀬となってしまいました。皆様にとっての2012年はどんな一年でしたか?
私の2012年はですね、それなりに充実しておりましたよ。
お芝居もいっぱい見に行ったし、サッカーもいっぱい見たし、楽しい日々でござんした。ただ、映画を余り見に行けませんでしたねぇ~。要するに「見たい映画がなかった」一年でした。このまま邦画はどうなるのでしょうね?もはや、日本で見るに値する映画はアニメしかないような気もします。
そんな、あたくしには来年「薄桜鬼」の映画化が待っておりますの。
年明け早々からゲキシネで「髑髏城の七人」もあるし、松ケンの舞台もあるしで、だから、また楽しげな一年が送れそうでやんす。
今年一年の締めくくりとして、ただ今紀伊国屋ホールで絶賛上演中の舞台「ライチ☆光クラブ」を見て参りました。初日含め既に2度観劇しまして、あとはクリスマスの千秋楽に行く予定なのですが、余りのエログロな内容にキリエさんは1回でリタイヤ(苦笑)。
その点、あたしは、この類は全然平気なので千秋楽を見届けて参ります~。
しかし、どんな内容かと問われても・・・語りつくせないですね。
語ったところで、あのただ単純に残虐礼賛な内容は、ひたすらに不快で気持ちが悪いだけ。コミックの「GANTZ」で、アノ手の表現にはだいぶ鍛えられてる私でも、どうかと思う舞台なので・・・。
しかし、そんな舞台だというのに前売段階でソールドアウトですよ!でもって、追加&再追加公演も加わったという、もうそれこそ興行的には大成功なワケです。コミック、アニメが人気だってこともあってか観客は圧倒的に女性!しかも、若い女性なの。みんな、どんだけ肉食なんだよーって感じ(笑)。こういう作品は2Dの世界だから人気があるんじゃないのかしらね?3Dで見せられるとBLも含めグロすぎるよ~、しかも映像じゃなくて舞台だし。
登場人物が14才って設定も、始めは「多感な青少年に悪影響を与える可能性があるのでは?」なーんて、訳知り顔で思ったものですが、いやはや大人だったら尚のことヤバイですな~、生々しすぎて。少年、いや美少年であることがむしろ救いになるぐらいです。
倒錯した世界観とバイオレンス、そしてセクシャルな展開は「時計じかけのオレンジ」のようでもあり、音楽やセット、そして改造人間が出てくるあたりは「ロッキーホラーショー」のようでもあり、時折「柝」の音を使うところや容赦ない血飛沫を上げる演出は、新感線の「いのうえ歌舞伎」を彷彿とさせ、バッタバッタと急ぎ足に皆殺しになる展開は「バトルロワイヤル」や三池版「十三人の刺客」みたいでもあります。そこはかとなく、寺山修二のニオイも。
・・・おや、こうしてスラスラ例が挙がるとこみると、あたくしも随分と「グランギニョル(残虐)」作品を見ているもんだねぇ~。決して個人的な趣味嗜好ではございませんが。
しかしね、キャストさんのお芝居はみな素晴らしいですよ。
役がもう身に沁みこんでる感じで不安になるくらい。こういう非現実的な役って入りやすいって聞きますけど、なんか公演が終わったら燃え尽きそう。
木村了くんはせっかくの美貌がメガネと学帽に隠されて良くお顔が見えません。
しかも、また学ラン&短髪・・・(笑)。役者冥利には尽きる作品かもしれないけど、彼の本領はここで発揮されるものではないと感じました。
でも、ジャイボ役の玉ちゃん(玉城裕規くん)と雷蔵役の佐藤永典くん(←ちなみにオネエ役)が麗しいので、ついついそっちに目が行ってしまったりも。
しかしね、中尾明慶くん始め、みなさん熱演の余りよだれがダラダラなのが血飛沫よりも気味が悪くて仕方ないの(苦笑)。これは狙いなんでしょうかね?それともナチュラルよだれなんでしょうかね?正直、席が前だと辛い・・・。
さて、そう言いながらも、あたくしはクリスマスの日に性懲りもなく、また、こんなえげつない舞台を観に行くんでござるよ。
うほほほーい。