生音のKinKi Kids、堂本剛くんの左耳を考慮 20年目の東京ドーム公演

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今年7月にデビュー20周年を迎えた人気デュオ「KinKi Kids」が17日、20年連続となる東京ドーム公演を行った。

総勢100人の大オーケストラをバックに、デビュー曲「硝子の少年」など20年分の名曲を歌い継いでいく構成。東京ドームの歴史で、ポップスのコンサートで全編オーケストラの形式を取るのは史上初めてだ。6月末に堂本剛(38)が、左耳の突発性難聴を発症。体調を考慮し、音を増幅させるアンプを極力使わない生音での手段を選択した。

現在も剛の体調は万全とはいえない。左耳に綿と耳栓を詰め、ヘッドホンを装着。右耳だけで音を判別して歌っている。開演前に取材に応じた剛は「楽器を弾きながらとか、踊りながら歌うことはまだしんどい。じゃあどうすればと考えた時に、20回目のドームは無理をしてでも立ちたいステージだった」と真剣なまなざし。「現実を力強く受け止めて、その中で音楽を届けたいと思った」とポジティブに捉えている。

ジャニーズのコンサート名物のペンライトやうちわ、トロッコもなし。いつもなら総立ちの5万7000人の観客は、着席で2人の魂の歌声に耳を傾けた。堂本光一(38)も「お客さんはどう感じるのかなと思いました」と語りつつも「いつもより、拍手が大きく聞こえた気がしました。この20年間、僕たちには素晴らしい曲たちが増えた。僕らの曲の素晴らしさを改めて感じましたし、今のKinKiだからこそのステージだと思います」と胸を張った。

今回の東京公演で自己の持つドームの最多連続公演年数を更新。累計の総動員数も300万人を超えた。大みそかと元日には京セラドーム大阪でコンサートを行う。「光一くんには『ゴメン』と思う気持ちもある。でも、そうじゃない気持ちに変換して、これからも新しいものを届けられたら」と剛。逆境を力に、2人はまた前に進む。

療養中には先の見えない時間を過ごした剛だが、「孤独や痛み、苦しみから生まれるものもある」とソロパートのダンスでは、思いの丈をぶつけた。7月の20周年イベントに光一が曲をつけ、剛に作詞を頼んだ新曲「Topaz Love」も披露。光一は「20年前よりも今の方が、精神的にも肉体的にも強くなれている。経験を今後の活動につなげていければ」と語った。

全文は以下にて

情報源: 生音のKinKi Kids、剛の左耳を考慮…20年目の東京ドーム公演 : スポーツ報知