今回は、ジャニーズファンの間で何かと論じられがちな「ジャニーズの歌唱力」問題を考えたいと思う。
意見が大きく分かれることで、以前から不思議だったのが、現在、主演映画『味園ユニバース』の主題歌をソロで歌っている、関ジャニ∞の渋谷すばる。グループの歌唱力担当であるのは疑いようがないが、渋谷が歌番組に出るたび、Twitterやネットの掲示板では面白いほど「うますぎる」「音痴すぎワロタ」といった、両極端な意見が飛び交うのだ。渋谷ほどではないにしても、やはり賛否両論ある例が、NEWSの手越祐也だ。ある人にとって「うますぎる」歌が、別のある人にとって「音痴すぎる」というのは、どうにも奇怪な話。だが、実はその理由は、案外シンプルなことにある気がする。
渋谷や手越を「うますぎる」と感じるポイントは、声量と声の張り、歌に込める思いの強さや、豊かな表現力だろう。だが、その一方で、2人に共通するのは、陶酔しすぎて、周りの声や楽器の音が聞こえなくなってしまうのか、音程を外すことがちょこちょこあること。特に、大サビなどでは盛り上がりすぎて、大きく外すことがあるため、正しい音程でないと不快に感じる、いわゆる「耳の良い人」には、ときに「音痴すぎる」と感じることがあるのだと思う。2人ほどの自己陶酔はないが、華やかなキラキラした声質を持つ長瀬智也も、ときどきサビで音を外す傾向があるため、似た部分がある気がする。
引用元: 関ジャニ∞・渋谷、嵐・大野、V6・坂本らジャニーズにおける「歌がうまい」基準を考える|サイゾーウーマン.