映画「雷桜」試写レビュー・感想

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 昼間、六本木ヒルズで「8UPPERS」観賞後に、岡田将生くん主演(蒼井優ちゃんとのW主演だけど・うしし)「雷桜」の試写会に行って参りました。


場入りしてベストポジションの席を確保したら、その2列前に座っていた女性が「薄桜鬼」で配られてるチラシとアンケート用紙を持っていた~!!うぎゃー、
昼の部を観てきたのねんのねん。・・・もしや、ハシゴして将生の試写を見に来たってことは、もしや、もしや、木村了ファンかえ??と、まるでレッドデータ
に載ってる生き物を見つけたかのようにほのかな期待を寄せていたら、チラシの束から新感線「蛮幽鬼」のチラシを取り出し、早乙女太一くんのところを指さし
ながら何やら会話が進んでいる模様・・・。なーんだ、太一くんファンか、ってか、あんた雷桜まで見に来るって、どんだけ時代劇好きなんだよ!

私の妄想が水泡に帰した話題など、どーでもよろしいでございますな。
では、公開前なので畳ませて頂きます。

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正直、将生がいちいちキレイで愛くるしく、見ていて汗かきそうなくらいだったので、それ以上の期待は持てない映画なのかなぁ?と思っていたら、予感的中でした。

「大奥」といい「雷桜」といい、魂売り過ぎじゃね? って感じで。
「雷
桜」は日本版ロミオとジュリエットというコピーが付いていますが、まぁ「赤い糸」とか「ハナミズキ」とかのレベルかな(ハナミズキ見てないけど・テヘ)。
若年層ターゲットならばこれでOKだと思います。現代劇っぽい描き方だし、恋愛映画を若者にとって新鮮な”時代劇”という手法を以って表現しているだけで
すけど。でも、純愛映画というにはキスシーンも多いし、セミヌードで交わるサービス・シーンもあるので(ごっつぁんです!)、ちょっと違うかもです。最近
の若者にプラトニック・ラブを提唱しても信ぴょう性に欠けるもんねぇ。

ただ、将軍の子息である呪縛とか、家来との関係性とか、そういう時
代劇の基本中の基本は描かれているので、時代劇入門編としては合格の域には達していると思います。でもね、紀州徳川家との縁組が決まったお殿様(将生)
が、庄屋の娘(蒼井優ちゃん)を守る為に曲者に取り囲まれて腕を斬られたら、まずこの娘は打ち首、で、庄屋は取りつぶしでしょうな。その辺りのアマ甘な描
き方には、ちょっと眉間に皺が寄ってしまう展開ではありますが・・・。

蒼井優ちゃんも、なんか見飽きた感があるなぁ。なんかね、この遊(ゆう)役はちょっと鼻につくかも。


人が恋に落ちるまでの時間がもう少し劇的に短かったら良かったのかも。最近の映画って2時間超えの作品が多いですけど、明らかに削った方が巧くまとまって
るのになーって思える作品も多々あり、これは個人の感じ方次第だから仕方ないですけど、ただでも「時代劇」というハードルのある作品では、もう少し時間を
短縮してあげた方が見ている人に優しいのかもなって。人物の心のヒダをじっくり描くのがIMJエンタ制作映画の特徴ではありますが、これだけターゲットが
絞れている作品なら、もう少しお客さん寄りに編集して頂けたら嬉しかった。

でもね、岡田将生は美しいですよ。
ちょっとポッチャリ
さん時代の映像なので精悍というわけにはいきませんが、上品でシュッとしてるとこが、いかにも育ちが良さそうです。殺陣もチラっとやってますが、キャラ的
にちょっとヘタレな部分もあるので、そういう演技は任せてよ!って、こっちの小鼻がふくれてしまうくらい(笑)。

私にとっての見どころは将生だけでした。

性懲りもなく、初日舞台挨拶は当然申し込みましたけど・・・(笑)