嵐コンサートで導入された顔認証、抜け穴で転売する人も

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4月23日に行われたアリーナツアー“Japonism Show”の福井公演から本格的な顔認証システムが導入された嵐のコンサート。しかし、最新システムの導入は今回見送られ、スタッフによる“目視”でのチェックにファンから不満の声があがっている。 また顔認証システムの甘さを突いた新たな転売方法も登場している。ネットオークションには相変わらずチケットが出品されていて、巧妙に抜け穴を使った方法を指示。「ファンクラブ第一希望当選。女性名義、登録されている顔写真は20代後半女性です。見た目は丸顔の今風な薄化粧、太眉な女性です」 当選チケットに登録した顔写真を細かく説明し、容姿の似ている人に売ろうというのだ。「FC会員証・身分証貸し出します。(落札者様の身分証・FC会員証と交換です)」と書かれた出品もあった。

さらにネット上では、嘘かまことか不正チケットでチェックをすり抜けたことの自慢も見られた。《嵐アリーナツアー福井、無事顔認証をすり抜ける事に成功。顔全然違って心配だったけど、スタッフさんなんか適当にホイホイやっていたからふつーに通れたわ。ガバガバすぎ笑 オークションでチケット買ったかいがありましたわ。普通に抽選申し込むのはやっぱりアホのすることやな笑》

解決するには、やはり高度なシステムを導入する必要があるようだ。「ももクロやミスチルで使われているシステムは、一部の国では出入国審査にも使われているものです。顔認証では、非常に精度が高い。単純に目と口と鼻の位置などから、本人と同じものかどうか判別するのはわりと以前からある技術なんです。

ポイントのひとつは“早さ”。カメラの前に立って2~3秒ですぐOK、NGが出る。人間がチェックするより断然、早いんですね」(ITジャーナリストの三上洋さん)

しかし、今回のツアーではチェックで引っかからないように普通の表情の写真を選んだつもりのファンの中にも、はねられてしまったケースがあった。機械認証ではどうか。「コンピューターは目と鼻と口の形、角度やズレなど物理的に動かしようがない特徴で総合的に判別します。本人を“別人”だと判断することはほぼ100%ないでしょうね。すべてを取り換えたような整形はわかりませんが、二重にした程度の整形やメイクの違いも判別できます」(前出・三上さん)

今のままでは、正規のチケットを購入した正直なファンが嫌な思いをする。さらに顔認証には別の問題も。「正規で買っても、急病だったり、どうしても行けなくなってしまうこともあります。そんなときは行ける友人に譲ったりするのが、普通だと思うのですが、このシステムだとそれもできない。転売したりする人が悪いのはわかるけど……」(別のファン)

全文は以下にて。

情報源: 嵐コンサートで導入された顔認証、抜け穴で転売する人も|週刊女性PRIME [シュージョプライム] | YOUのココロ刺激する