12日に肺炎による多臓器不全のため亡くなった演出家の蜷川幸雄さん(享年80歳)の告別式が16日、東京・青山葬儀所でしめやかに行われた。弔辞は生前、故人と親交が深かった俳優の平幹二朗、大竹しのぶ、吉田剛太郎、小栗旬、藤原竜也の5人が読み上げ、演劇にかける蜷川さんの熱い思い、エピソードを披露し、別れを惜しんだ。
小栗は今年、蜷川さんとハムレットを上演する予定だったが、その願いは叶わなかった。「やるつもりだった公演、嫌われ嫌ってやっと一緒に出来ると思っていたのに。握手もしたのに。約束もしたのに。悔しい」と弔辞で思いを吐露。そして「不感症、下手、雰囲気、単細胞、変態、デブ、ピスタチオみたいな顔」などと罵倒された思い出を振り返り、それでも「ぼくたちは蜷川さん中心の大きな劇団の一員だった」と仲間同士で話し合ったことを伝えた。
そして「ぼくはまだ若いので、そちらへいくのはまだ先になるけど、新しいハムレットを考えていてください。ぼくはそっちに行った時にダメだなと言われないよう、もう少しこっちの世界で苦しんでみたい」と語ると、最後に「夢でいいので叱りに来て欲しい」と思いを伝えていた。
全文は以下にて。
情報源: 小栗旬、蜷川さんへ「夢で叱りに来て」/芸能/デイリースポーツ online