大野智くん主演舞台「幕末蛮風」観劇感想文 グローブ座

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幕末蛮風」観劇感想文 @ グローブ座
2005年10月3日   by AKIRA28   更新日:2005年10月4日

作/演出 きだつよし(TEAM 発砲・B・ZIN)

大野智
森田彩華
平野勲人/武田義晴/工藤順矢/田口治
京晋佑
有森也実

あの新撰組は実は吸血鬼集団だった・・・
という、奇抜な設定のストーリー。
とにかく観て下さい!とだれかれ構わず宣伝して歩きたいほどいい舞台でした。
もうね、ヤバいですよ。
ヤバいくらいカッコいいです。我らがリーダー大野智!

劇場に入って、まずセットにドキドキです。
凄く風情のある潜り戸、竹薮、正面の大きな格子戸。
その中、嵐のアルバムが流れています。
最初はね、何でこれ?って思ったんです。
舞台の雰囲気と全くそぐわないんですよ。
しかも上映時間ぎりぎりでナントa.ra.shiが大音量!
すると、暗転するぎりぎりに松潤、ニノ、翔君が・・・でね、客席は騒然なんですが、舞台の幕が上がった瞬間には、もう舞台に釘付け!

そこには、戦国プーから一回りもふた周りも大きく成長した大ちゃんがいました。
プーの時も動きの軽やかさとか、殺陣の美しさは十分素晴らしかったんですが、この蛮風の沖田総司は更に軽く、しなやかで、力強くて、しかも色っぽい!!
演技面でも大きく変化がありました。
これは、トゥルーウエストやウエストサイドをやった事でスキルアップした表現力だとおもいます。
とにかく表情が豊かで、喜怒哀楽の表現も素晴らしかった。
可愛くて、凛々しくて、純粋で、優しくて、健気で・・・でも凄く強くてと、どこまで褒めても褒めたりないの。
そして、身体能力の高さと並ぶ、大ちゃんの最大の魅力の声が最高に良いんです。
特に、感情に任せて激昂する場面での声の張りが絶品です。

脚本と演出、そして美術、照明、音響効果の全てが計算されつくしていて、ワクワクするんですよ。
次はどうなるんだろう・・?!って、どんどん舞台の世界に引きずり込まれていく陶酔感がたまんないの。

まず、オープニングのカッコよさが半端ないです。
すっごいスピード感と疾走感!
笑いのネタも満載で、前半は殆どゲラゲラ笑いっぱなしなんです。
近藤さんと土方さんにはホント、腹筋が攣るほど笑わせて頂きました。
だけど、5人が舞台に並ぶとね、ため息が出るほどカッコいいんです。
もう、言葉では表現できないの。
ホント、皆さん自分の目で見てくださいっ!ってお願いしたいっ!
個人的には土方さんが最高にステキでした~~!!
衣装が、まるでコンサートの衣装みたいに新撰組一人ひとりが、同じテイストのデザイン違いを着てるんですけど、これがものすご~く、役柄に合ってるんです。
まるでロングコートみたいな土方さんの衣装が、小顔でスラリとした男前の歳さんにピッタリでね、観劇後、飲んでた時間の半分は『きゃ~、土方さんカッコいい!!』って叫んでましたから(笑)・・
森田彩華ちゃんも、頑張ってました。
まだ、セリフに余裕がないのが可哀想でね、でもこれから良くなっていく期待感は持てました。
そして有森也実さん。
やっぱ、女優さんて凄い!
綺麗で迫力ありました。後半のクライマックスに向けての熱演は圧巻でした。
新撰組の方々については、ストーリーのネタバレに繋がってしまうのでまた後日・・・
あ、忘れちゃいけない大事な人・・・坂本竜馬。
竜馬さんすっごいの!何がってセリフの量とそのスピード!
もうね、とにかく見所満載です。

本当は、もうこの世のものでは無い5人。
公に、京幕府の命を受けて、治安を守るために人を切っているのですが、実は・・・っていう、このお話。
その設定もさることながら、クライマックスでわかる真実に泣けて泣けて・・・
微妙にネタバレしてますが、内容については書きません。
まだ、始まったばかりだし、そこバレちゃうと絶対にダメ!っていう結末なんです。
なので、見る前にネタバレはなるべく読まずに行かれる事をお薦めします。

という訳で、全くレビューになっていないレポで大変申し訳ありませんが・・・
ただ一つ、私はこの舞台を観られた事を心から感謝しています。
正直、グローブ座で今まで見たどの舞台より、この舞台が一番好きです。
きださんはじめ、このカンパニーの全てのキャストの皆さん、そしてスタッフの方々に感謝です。
何度でも、足を運びたくなる舞台を本当にありがとうございました。