作品賞は、「ムーンライト」(バリー・ジェンキンス監督、4月28日公開)が獲得したが、1度は「ラ・ラ・ランド」(デイミアン・チャゼル監督)が受賞したと発表され、訂正された。前代未聞の事態に、会場のドルビー・シアターは大混乱に陥った。
プレゼンターの俳優ウォーレン・ベイティが、1度は「ラ・ラ・ランド」(デイミアン・チャゼル監督)と発表し、米国で生放送するABCも「記録になる7部門でオスカー」と報じた。「ラ・ラ・ランド」の製作陣も登壇し、1度は感動のスピーチをした。
ところが、その後、同関係者がオスカーを手にしたまま「間違いがありました。ムーンライトこそが作品賞です!! 冗談ではありません。本当に読み間違えたようです」と訂正。ステージ下にいた、「ムーンライト」の関係者は、歓喜の抱擁を繰り返した。
司会のジミー・キンメル(49)が「何やってくれたんだよ!」と突っ込むと、ベイティは「封筒を開けたら「エマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』」と書いていた。なので、ずっと見ていて(言ってしまった)」と釈明。授賞式のスタッフが、ベイティに封筒を渡し間違えたようだ。
登壇したジェンキンス監督は、「この映画を完成させるのは不可能だと思ったが、ここに立っている皆さんが、そんなことはないと励ましてくれた。助けてくれた皆さん、ありがとう。選んでくれた皆さん、感謝します」とスピーチした。
場内が大混乱する中、キンメルは「何が起きたのか分かりません。私の責任だと思います。まぁ…たかが授賞式ですよ。ガッカリする人たちは見たくないですけど、受賞スピーチも2度聞けたし、いい映画もたくさんあった。私が授賞式をダメにすると、本当に思っていたけれど、そうなってしまった。明日からは、また、いつもの番組に戻ります。もう、戻っては来ません」と言い、ステージを後にした。
全文は以下にて。
情報源: 作品賞「ムーンライト」に訂正、封筒渡し間違えか – ハリウッド : 日刊スポーツ