ジャニーズ事務所が、解散騒動を起こしたSMAPの中居正広(43)稲垣吾郎(42)草なぎ剛(41)香取慎吾(38)のメンバー4人に対して、ペナルティーを科さない方針であることが20日、分かった。5人そろって生放送で謝罪したことで、けじめがついたと判断。報道などを通じて厳しい目にさらされた“社会的制裁”が、事務所残留を決めていた木村拓哉(43)以外の4人に対する厳しい処罰に値したとみている。
不祥事を起こしたタレントに対し、活動自粛や解雇などの処分を科してきたジャニーズ事務所が今回打ち出した方針は「おとがめなし」だった。中居、稲垣、草なぎ、香取の4人が、女性マネジメント室長の退社に伴い、独立をジャニーズ事務所に伝えたことに端を発した騒動。活動自粛などの処分が科されてもおかしくない状況だったが、ペナルティーなしという方針となった理由はいくつかある。 まずは各方面に向けて謝罪したことだ。5人そろって18日にフジテレビ系「SMAP×SMAP」に緊急生出演。ファンに心配をかけたことを、それぞれ自分の言葉で謝罪した。
前日17日夜には中居ら4人が、事務所のジャニー喜多川社長(84)と藤島メリー泰子副社長(89)、さらにメリー氏の娘で副社長の藤島ジュリー景子氏(49)を訪問。独立を翻意して以来、初めて事務所幹部3人と直接対面して謝罪した。4人は「スマスマ」生放送直前、そろって木村の楽屋も訪問して謝罪した。
ある関係者は「メンバーがファンをはじめ、それぞれ頭を下げるべきところに頭を下げたことで、騒動に対するけじめをつけた。だからこそグループ存続が認められた」と証言する。
事務所側は報道などを通じて“社会的な制裁”も受けたとみているようだ。解散報道を受けて事務所は4人と協議している事実を明かし、解散危機にあることを認めた。これがアジアを中心に世界中に伝えられ、閣僚も発言するなど社会的事件に発展した。独立を事務所に表明した4人は、最初から残留を決めていた木村を孤立させたなどとして厳しい目にもさらされてきた。
ジャニーズ事務所はこれまで、所属タレントの不祥事には厳しく対応してきた。関係者は「4人がさらし者にされたことが、騒動を引き起こしたことに関する最大のペナルティーとなった」と指摘する。「去る者は追わず」の方針を持つ事務所が、翻意して残留を希望した4人を受け入れる特例を認めるほど反響の大きさは想像以上だった。謝罪というけじめをつけた今、事務所側は4人が受けた社会的制裁は厳しい処分に匹敵すると判断したようだ。おとがめなしの方針の背景には、解散回避を訴え、声を上げ続けたファンへの配慮もあるとみられる。
解散騒動はこれで収束へ向かう流れだが、SMAPの状況好転にまだ時間がかかることは必至だ。現段階でCD発売や全国ツアーの予定はない。25周年を迎えた今年の音楽活動などは今も白紙状態が続いている。メンバー5人は今日21日、都内のスタジオで「SMAP×SMAP」の収録に参加する予定だ。
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情報源: 中居ら4人処分なし「さらし者」謝罪で事務所幕引き – ジャニーズ : 日刊スポーツ