すいませんね、またサッカーの話なんで興味のない方はご勘弁を(しかも長い・・・)。
5/11(日)2007-2008シーズンのプレミアリーグ最終戦。
結局、ここまで優勝は決まらないままで、我らがマンUはアウェーでウィガンと、そしてチェルシーはホームでボルトンと同時刻にキックオフとなりました。
まぁ、結果から言っちゃいますとマンUが昨シーズンに引き続き連覇したわけですが、いや~、見てる方もテンパってしまって、こんなに緊張した試合は久しぶりかも。チャンピオンズ・リーグのバルサ戦も緊張感ありましたけど(1st legの方ね)、やっぱりリーグ優勝ってのは一番欲しいタイトルなんで、なんか体がパキパキしちゃった。
しかも、私のキライなレフリーだったんですよ~。
「あ~、コイツか・・・」とかなり落胆したんですけど、この日は逆でしたね。元マンUのキャプテンだった、ウィガンのスティーヴ・ブルース監督も言及していましたし、タブロイド紙あたりの報道は皆「マンU寄りの審判」とコキ下ろされていました。
もちろん、私も「これは反感買うやろな」と思ったジャッジはありました。
でも、最初のペナルティボックス内のリオのハンドは意図的なものではなかったし、PKになったルーニーへのファウルは正真正銘のファウルだったと思いますよ、あたしゃ。確かにスコールズはイエロー2枚貰ってたとは思うけど(汗)、雨もひどかったし警告は妥当だったと思います。その分、後半でウィガンのあわやPKになるタフなファウルを見逃したんだから、おあいこですよ。
ただし、ロナウドへのFKは彼のアピールを素直に取り過ぎてたとは思います(その代わりイッコも入んなかったんだら、いーじゃんよ・笑)。英語の実況で解説者も「ファウルかどうかはロナウドが決めることではなくて、レフリーが自分で”見て”判断することだ」と何度も繰り返し言っていたのには賛同しますが・・・。
でもね、それまでどんなことがあっても、やっぱり2点目の(文句のつけどころのない)ゴールは入っていたと思うんですよ。その得点が、ルーニーの絶妙なアシストから私が敬愛するギグスの左足で決まったってことに『これぞマンチェスター・ユナイテッド!』という運命を感じます。それは、ギグス本人、サー・ボビーの記録に並ぶ758試合目の出場試合であったことも運命的だし、ロナウドだなんだとスター選手が変わっても、ギグスを抜いては語れないファーガソン監督の歴史をまざまざと見せ付けるゴールシーンでもあり、そして、マンUの伝説が始まった2002-2003シーズンの優勝、まさにこの時から私のマンUサポーター人生も始まったわけで・・・(感涙)。
ウィガンのブルース監督も「(ギグスは)自分も一緒にピッチに立っていたデビュー戦でもスコアして、今日、758試合目となる記念の試合でもスコアをした、彼ほどの偉大な選手は他に知らない」と称えていました。
トレブルの試合を明け方に観ていた時も「もう、いつ死んでもいい」と思いましたが、きのうの試合でも同じことを思いましたね~。
お隣のチャンネルで中継していたチェルシー戦をチラっと見たら、みんな携帯でリアルタイムにユナイテッドがスコアしたことが分っているので、サポーターの意気消沈ぶりには改めて胸が痛みました。ホントに、今この瞬間の彼らの姿は自分だったかもしれないんですからね。
ギグスの2点目以降、チェルシーの選手もさすがにガックリきたのか、ロスタイムに点を獲られて結果的にはプレミア降格もささやかれた格下中の格下であるボルトンに引き分け。
ここにも、やっぱりドラマを感じるんです。
前半はマンUが少し早く終わったので、チェルシー戦を3分ほど見ていましたが、たったそれだけでも十分伝わったのがボルトンのヤル気。まったく、攻めようというしない、チェルシーゴール前に重く下がった防御に徹底した試合運び。ボルトンはまるでマンUを守っているかのように・・・。
ボルトンという都市は、東京をマンチェスターに例えたとしたら多摩とか八王子とかっていう位置関係にあるんです。Greater Manchesterと呼ばれるエリア内ですから、マンUやマンシティ、リバプールなどといった近隣のクラブとの試合は死に物狂いで挑んでくるんです。だから格下とはいえ、なかなか勝てないクラブの一つなんですね。でも、こういう時はそれが反作用します。いわば同じ地元とも呼べるユナイテッドの優勝がかかっているならば、ノースウェスト代表を盛り上げたい。北の根性ってもんを見せてやろーやないかいと奮起するんですね~、これが美しい。
試合が終わった後、ボルトンの選手はガッツポーズしてました。
アウェーでこれだけの内容なんて見事です!
優勝カップを手にしたユナイテッドの選手たち、ひとりひとりにチューをくれてやるさ~と言いたい気分でした。
今季は目覚しく精神的な成長を遂げ、チームに貢献したロナウド。
チームに溶け込んだ時にスコアが激増するなんて皮肉ですね。
ちょっと前までいた、ロクに役にもたたなかった同じアルゼンチン出身のベロンとは全く逆に、チームに尽くして尽くして、尽くし倒してくれたテベス。
そして、欲を殺してチームの勝ちだけにこだわり、アシストに徹底したルーニー。
完全復活したスコールズとブラウン。
試合には出場できなかったものの、俯瞰で多くのアドバイスをしたであろうギャリー・ネビル。歓喜にわく選手がスーツ姿のギャリーにカップを持たせて、遠慮がちにそれを掲げる彼の姿は、まさしく精神的支柱であったことを物語っています(およよよよ・・・感涙)。
そして、ひっくり返ろうがそっくり返ろうが、ただ黙々と起き上がって最後までボールを追っていた、我らアジアン代表のパクさん。
厳しいシーズンだったけど、本当にみんな良くやった!!
ヤンクミだったら、頭をくしゅくしゅしてる瞬間ですよ。
さぁ、そして、目指すはダブル!!
いざ行かん!モスクワへ!!
今度はチェルシーをギッタンギッタンにしてやるぞ~。