最後もこの仕打ちか…。年内解散で注目された国民的アイドルグループSMAPの“5人揃ってのラスト番組”「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)最終回が、26日に放送された。放送開始から20年以上になる長寿番組だけに、懐かしい映像がてんこ盛り。メンバー脱退劇や逮捕など、まさかのタブーシーンまで含めて約5時間にわたって流れたが、今年1月に勃発した「解散騒動」後に放送された5人全員による“生謝罪”場面は流れなかった。それもそのはず、この裏にはジャニーズ事務所らしい?計算があった。
フジテレビが開設している「スマスマ」のホームページでは、最終回について「SMAPと共に歩んできた20年9ヶ月のスマスマ全てを、存分にお届けします」と記されていた。その言葉通り約5時間にわたる最終回では、過去には“タブー”とされていた映像がふんだんに放送された。
まず午後6時半の番組開始とともに始まったのは、1996年にSMAPを脱退してオートレーサーに転身した森且行(42)の特集だった。「スマスマ」は96年4月にスタートしたが、森の脱退は番組開始直後の同年5月27日に「森且行ファイナル」と題して放送された。「ジャニーズに無断でオートレーサーになる試験を受験した森がテレビ出演した映像は、基本的に“放送NG”だった。まして森の脱退に関する映像をここまでガッツリと放送したことは過去に例はない。『スマスマ全てを、存分にお届けします』というキャッチコピーにたがわぬ貴重映像と言えるでしょうね」(芸能プロ関係者)
さらに番組開始約1時間後には、SMAPの中で“最大の黒歴史”と言われていた稲垣吾郎(43)の逮捕についてもガッツリと扱った。これは2001年8月、駐車禁止エリアに車を止めていた稲垣に女性警官が免許の提示を求めたところ、車を急発進させ女性警官に接触する事故を起こしたもの。これにより稲垣は約5か月間、芸能活動休止に追い込まれた。
また09年4月には、草なぎ剛(42)が公然わいせつ容疑で現行犯逮捕されたが、同5月28日に「スマスマ」で放送された復帰ライブの模様も、最終回では放送した。
前出の芸能プロ関係者は「森の脱退時の映像も驚いたが、メンバーの逮捕を放送するなんて過去のジャニーズだったら考えられない」と指摘する。そうしたなか、唯一放送されなかった“黒歴史”がある。それは今年1月18日に放送された、5人揃っての“公開生謝罪”だ。 今年の芸能界はSMAPの分裂騒動で始まり、解散で終わったと言っても過言ではない。ちなみに1月の生謝罪は、平均視聴率31・2%、瞬間最高37・2%という驚異的な高視聴率を記録した(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。
しかし森の脱退、稲垣、草なぎの逮捕を放送した最終回で、生謝罪だけは“消されて”しまった。 テレビ局関係者は「あの生謝罪は、ジャニーズ事務所からの独立を画策した“SMAP育ての親”I女史に追随しようとした中居ら4人への“公開処刑”と言われた。後に『ジャニーズのパワハラ』と言われたから、いくら“すべてを放送する”といっても『スマスマ』最終回では扱えなかったのでしょう」と言う。
この生謝罪をきっかけに、ジャニーズ事務所は“ブラック企業”のレッテルを貼られ始めた。「ジャニーズの最高権力者で“女帝”とも言われるメリー喜多川副社長は『パワハラ』とか『ブラック企業』と言われたことが、かなりショックだったらしい。だから今までタブーだった森のオートレーサー転身や、稲垣、草なぎの逮捕を“放送解禁”しても、生謝罪だけは扱うことを許さなかったのでは」(同)
こんな見方もある。「最終回が放送された12月26日は、メリーさんの90回目の誕生日だそうです。実は諸説あって、ネットなどでは『12月25日が誕生日』とも記されているが、『ホントは26日』というのが有力」(芸能プロ関係者)
一般的に今年の12月26日は「SMAPの5人が揃う最後の場」として記念すべき日となったが、「ことジャニーズ内では、“SMAP最後の日”よりも“メリーさんの卒寿”の方が大事でしょうから(笑い)。そんな日に“ジャニーズはブラック企業”なんて書かれ方はされたくないから、『スマスマ』最終回で生謝罪を扱わないのも当然でしょう」(笑い)。
全文は以下にて。
情報源: スマスマ最終回で“生謝罪”シーンNGにしたジャニーズの黒い計算