ジャニーズの人気アイドルグループ・SMAPが12月31日をもって解散することで、5人全員が揃って出演する唯一のテレビ番組「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)も年内で終了することが発表された。一部では「最終回に5人揃って生出演するよう事務所が説得に乗り出す」と報じられたが、この裏にはバッシングを恐れるジャニーズ事務所が「ブラック企業と言われないために先手を打った」という“したたかな戦略”が見え隠れする。
1996年4月に放送が始まった「スマスマ」はSMAPにとって代表的な番組。だが、20周年を迎えた今年、皮肉にもグループの解散が決定。番組も終了することになった。
解散発表翌日の15日に放送された「スマスマ」では「昨日、SMAPの活動についての発表がなされましたが『SMAP×SMAP』の今後の対応につきましては近日中に視聴者の皆様に報告させていただきたいと思います。本日は予定通りの放送内容をお送り致します」とのテロップが表示された。
フジテレビ関係者は「正式に年内での番組終了が決まったのは、SMAPの解散が発表された14日。ジャニーズ事務所からの連絡はホントにギリギリまでなかったので、大慌てで協議した。テロップもああいう感じにするしかなかった」と明かす。 決定していることといえば、最終回が、今年最後の月曜日である12月26日ということ。この最終回については、先日、一部メディアで「ジャニーズ事務所がメンバー5人に“感謝の言葉”を話す機会を設けるよう説得に乗り出す」とも報じられた。
前出の関係者は「4人のメンバーと木村(拓哉)の確執は修復不可能だから解散になったということになっているわけです。実際、番組収録現場でも今年1月の騒動が起きてから、木村と他のメンバーは一度も会話していない。関係はむしろ悪化している。だから、いくら『スマスマの最終回のため』と言っても、5人揃っての生出演は現実的に考えれば難しいでしょうね」と指摘する。
にもかかわらず、なぜこんな報道が出たのか?「ジャニーズの保身でしょうね。『ジャニーズが説得に乗り出す』とメディアに報じさせて、中居(正広)ら“造反組”の4人を追い込んでるんです。もし最終回に5人が揃って“感謝の言葉”を話すシーンがなければ『事務所は説得したが、4人が応じなかった』というイメージを付けられる。業界内には『これほど言うことを聞かないなら干されても仕方ない』とのメッセージにもなる」(芸能プロ関係者) 仮に最終回で、5人揃っての生放送をやったとしても、「長年放送してきた番組がいい形で終われるのだから、それも悪くない。ジャニーズにとってはどちらに転んでも痛手にならないでしょうね」(同)。
解散する日が「NHK紅白歌合戦」が放送される大みそかということで、演歌界の大御所・北島三郎(79)などから「最後は紅白で締めくくればいい」との声も出ているが、ジャニーズ関係者が「100%ない」と話しているとの報道もある。「そもそも『紅白に5人で出るのはムリ』だとジャニーズ内から声が出てるのに、『スマスマ』の最終回では『5人揃って生出演するように事務所が説得する』なんて矛盾しているでしょう?」(同)
それほどジャニーズは、世間からバッシングを浴びることを恐れているという。1月に「SMAP分裂騒動」が明るみに出た際には、「スマスマ」で5人揃って“生謝罪”をしたが、これが「木村だけが正しく、残りの4人が悪い」という図式を示すためのものだったため、ジャニーズは「パワハラ」や「ブラック企業」という批判にさらされた。
特に“SMAP育ての親”であるI女史を退社させた張本人で「SMAPを分裂に追い込んだ」と批判されたメリー喜多川副社長が、バッシングを非常に気にしているという。「1月の時はメリー氏の動向がよく報じられたが、よほどバッシングに懲りたようで、今回は前面に出る気はないようですね」(前出のフジ関係者)
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