近所の映画館で上映していないので、久方ぶりに渋谷で映画を見ちゃいました
あ、でも「シネクイント」とか「シネマライズ」も渋谷だったな・・・。
もとい、久方ぶりに”お金を払って”渋谷で映画を見てきました
「セクシーボイス・アンド・ロボ」以来、すっかり松山ケンイチくんが気になりまして
映画評の前に、渋谷の街を徘徊していて驚いたことが
きっと今更なんだろうけど、西武百貨店でおトイレに行きましたところ、えらくハイテクな設備に驚嘆してしまいましたよ~
それにしても、20時過ぎてたってのに中国人観光客が大型バス
しかし、映画館に行く前に立ち寄ったコンビニのバイトちゃんは、扇子みたいなまつげ&グリッターなアイシャドウの渋谷ギャルでした(
そして、さすがに、シネセゾン
こないだの「学校へ行こう」で女装してたみたいな、女形顔
まぁ、そんな客層の中で、当然の事ながら、わたくしはすっかり浮いていたワケで・・・
なんか、映画のレビューを書きにきたのに、前置きが長くなっちゃったので、レビューは下に隠しておきますね。
※ネタバレ注意※
え~っと、こういう類の映画って批評のしようがないんですよねぇ。
私が20代だったら、もっと自分と重ね合わせて見れたり、憧れのまなざしを持って見れるんでしょうけど、ちょっと年をとり過ぎたかな(苦笑)。
芸術性は余り認められないし、ストーリーの起承転結も曖昧、心を打つようなセリフもないし、タイトルを見て期待するような艶っぽさもないです。
この映画、英題は「Do not laugh at my romance」なんですよ。
このタイトルが示すムードはすごくマッチしてる。
ほら、ヨーロッパのインディペンデント系にこういうタイトル多いじゃないですか?!まさに、そんな感じのローバジェット映画です。
ただ、監督が女性なだけに、映像はとても女性的かも。
と言うか、女性を大事に描いてるって感じかな。
ロングショットが多くて、その割には景色がキレイとか、アングルが凝ってるとか、映像が特別キレイなわけではなくて、話も日常的だし、狙いがあるとしたら「そこ(=日常的)」だと思います。ロケも北関東だし
自由奔放で少し不思議ちゃんな年上の既婚女性ユリ(永作博美さん)に、若い男子が翻弄されるって話で、しかも途中でその女性が姿を消しちゃうというお決まりのパターン。マツケン演じる主人公の”みるめ”(←役名です)は彼女にズルズルと惹かれていくんだけど、人妻だと知って戸惑い距離を置こうとするも間々ならない。みるめに片想いをする同窓生に蒼井優ちゃん、その蒼井優ちゃんを慕う堂本くんが忍成修吾くん。
ね、なんかハチクロみたいでしょ?
しかも、美大の話だし・・・。
で、マツケンはいつも薄いグレーのセーターとか白いロンTとか着てて、ポケットに手入れて歩くんですよ。
ね、”L”みたいでしょ?
まぁ、細かい突っ込みは置いておくとしても、エンディングがこれまた常套手段で、話が終わったのか終わんないのか、結論のないままで切れるんです。
「この先、みるめとユリはどうなるの?」と気になる終わり方ってやつですね。さぁ、ここから先は、あなたの感性とロマンティシズムで想像してってか?!もう、今更それは古いでしょーよ・・・。
でも、玉木宏くんと宮崎あおいちゃんが出演した「ただ、君を愛してる」とか、マツジュンの「僕は妹に恋してる」あたりの作品が好きな方にはオススメかも。
私はこれに「ハチクロ」をオマケに付けて”ダメ”な人間なんですが。
評価できるところが一つあるとしたら、セリフ回しですかね。
非常に自然なんです。
余りに声が小さ過ぎて(現実世界では声を張って喋らないですもんね)、聞き取りづらい箇所も多いのですが、それは撮る側の狙いですね。そして、演技を含め、とにかく台本なんてないかのような自然なダイアローグなんです。これを「リアリズム」と呼ぶかどうかは別として、セリフ回しが自然過ぎて演技してないみたいなんですよ。あと、思わせぶりに寄りの画で表情の動きを捉えることもしません。カメラは何となくフレームに演者が入ってればいいやってぐらいで(笑)緊張感とか迫力みたいなものよりもホームビデオっぽいかな。
これは、賛否両論分かれるところだと思いますけどね。
ただし、松山ケンイチくんを見に行くのであれば、絶対オススメですよ!
ここまでコキおろしておいて何ですけど、この映画見たことは後悔してませんし、むしろ「やっぱり渋谷まで来て良かった」と思ってぐらいですから。
それは、マツケンが母性本能をくすぐられるぐらいにセクシーでカワイイから。
迷っていた「椿三十郎」も、ロードショーが終わらないうちに慌てて見に行こうかな・・・って思ってるくらいですからゲンキンなモンです(笑)!