「紅白歌合戦」誕生秘話がドラマに

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大みそか恒例の「NHK紅白歌合戦」の前身となった、ラジオの「紅白音楽試合」(1945年)の誕生秘話を伝えるドラマ「紅白が生まれた日」が、3月21日午後9時から総合テレビで放送される。

歌で国民を元気づけようと奔走したディレクターらの奮戦記だ。

「紅白歌合戦」は51年に第1回が行われ、第3回までは正月のラジオ番組だった。第4回から大みそかに移り、テレビで中継されたが、実は終戦直後から、新しい時代にふさわしい音楽番組の模索は始まっていた。

それを担当したのが、当時、ディレクターだった近藤積(つもる)だ。近藤は、学生時代に打ち込んだ剣道の紅白戦にヒントを得て、スポーツの対抗戦形式の番組を発案。男女に分かれ、スリルとスピード感あふれる歌による“合戦”を企画した。

しかし、連合国軍総司令部(GHQ)の民間情報教育局から、「合戦」は軍国主義的な思想につながるとして許可されず、結局、知恵を絞ってタイトルを変更。「紅白音楽試合」となった。

引用元: 「紅白歌合戦」誕生秘話、ドラマに : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE).