「歌姫」の最終回はやられましたね~
前回のブログで、したり顔で批評したのを全部取り消したいぐらい(笑)見事な結末でした。今までのストーリー展開は(そのまったりさ加減も併せて)すべてこの最終回をいかに劇的にするかという為だけに存在していたんですね。
大抵のドラマの最終回が、時間を延長しても取って出し状態のギリギリのスケジュールで押し込み撮影しているが為につまらない結末になるのに対し、このドラマは一番丁寧に最終回を撮っているように感じました。
でも、いかんせん、それまでの過程が長過ぎてしまったのは否めなく、それだけが実に残念ですね。途中で見るのをやめた視聴者がいたとしたら、本当に勿体ないし、是非この美しい結末を見届けて欲しかったです。
磯山組の最も評価すべき点は、作り手の迫力というか、決して手を抜いていないのがヒシヒシと伝わってくるところですね。それはセットひとつ、ロケ場所ひとつとっても、作品を本当に理解して愛していることが良く分かります。だから、逆に言うとマスターベーション的な感もあって、どこか万人ウケしない所以なのかな~と。
最終回の展開については、個人的には充分に想定内ではあったんです。
太郎の記憶が戻ることも、鈴とは悲恋で終わることも。
そして、四万十太郎の記憶も失っていないことも・・・。
予想はできていたはずなのに、もうとにかく長瀬くんの演技に吸い込まれてしまって、すっかり感情移入してしまいました。
そして、勝男の別れの言葉、鯖子の「楽しかったぜよ」の言葉には、まっこと、グッときたぜよ~
この切なさ、この男気、この悲哀・・・。
バスの中で愛する鈴の呼ぶ声に決して振り返らなかった太郎の心中を思う時、もう息が出来ないほど胸が苦しくて、さめざめと泣いてしまいました。
磯山組は本当にこういうシーンをじっくりと上手く撮りますよね~。
いや~、完敗です。
そして、とにもかくにも長瀬くんが国宝級に素晴らしかった
大倉くんがこれからも磯山組の常連になるといいな。
そしたら数字は取れないけど、確実に評価される役者になるのにな・・・。
あっ、最後にひと言。
メリークリスマス