「嵐」狂騒曲 山形県内に波及 予約殺到、ほぼ満室

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人気アイドルグループ「嵐」がシルバーウイーク中の4日間(19、20、22、23の各日)、宮城県利府町で開催するコンサートの波及効果が本県にも広がっている。来場者は延べ20万人を超えると予想され、宮城県内の宿だけでは収容できず、山形市や天童市にも予約が殺到。チケット取り扱いが始まった春には既に満室だったという。「ありがたいこと」と旅館関係者。一方で「観光を目的に来る多くの人を断ってしまった」と複雑な表情も見せた。山形・天童など「うれしい悲鳴」「お断りも」 山形市内のビジネスホテルの多くは期間中、ほぼ満室。公演前日の18日から埋まっているところもある。

「嵐」の宮城公演が発表された5月1日から予約が相次ぎ、あっという間に満室になったという。「ものすごい勢いで予約が来てシステムの不具合かと思った」と話すホテルもあった。

チケットを入手できるかにかかわらず、先に宿を押さえようという傾向が背景にある。宮城県のホテルがいっぱいになったため、近隣でバスや鉄道が便利な本県に影響が広まったとみられる。

「たくさんの人に利用してもらえるのはありがたい」と恩恵を喜ぶ一方、通常の観光客が利用できないとの弊害も。9月の連休は「日本一の芋煮会」などもあり、早い時期に埋まったため、観光などで訪れる客を断らざるを得なかった。「問い合わせがあっても応えられないのが申し訳ない」と話す。 天童市のビジネスホテルには、コンサート客のほか、宮城県内で宿を確保できないビジネス客らからの問い合わせがあるという。連休中に仙台市で開催される学会もあり、その出席者からも空き状況を聞かれているホテルも。「山形市の宿もいっぱいで、こっちに流れてきているようだ。キャンセル待ちしていただいている状況」という。

仙台市まで直通バスが走る東根市でも、ビジネス客からの予約が相次いだ。あるホテルは19~21日は満室で、宿泊客のほとんどが仕事で宮城を訪れる人という。観光客からの問い合わせもあるが「残念だが、お断りしなくてはいけない状況」と話す。

全文は以下にて。

情報源: 「嵐」狂騒曲、県内に波及 予約殺到、ほぼ満室|山形新聞