「少年メリケンサック」を見てきました!

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もっと早く見に行きたかったんですけど、何だかタイミングを逃してしまい・・・今日、やっとこさ見に行って参りました。
なんだか期待していたほどの”爆裂感”はなく、ストーリーは大衆的ですが、描き方は大衆的ではない・・・というべきか?!
なんで、この映画を今撮ったんだろう??という疑問は残しつつも、つまらないというわけでもなく、ちょっと肩すかしな作品でした。
やっぱり、宮藤官九郎の脚本・演出が男くさ過ぎるんですよ。
女性を全くターゲットにしてないというか、泥臭いし、汚いし、エゲツない。だからこそ、中年男のパンクバンドがリアルに見えてくるんですが。
突飛であり得ないのに、やっぱ、あり得んだよな~っていうのが、やっぱりクドカン・ワールドなのかも。
東映だな~って気もします。「オシャレ<男気」みたいな(笑)。
ただ、テンポもそれほど良くはないし(キャストに気を遣ってるのかしらん?)、丁寧に撮り過ぎちゃってるかな。
90分ぐらいでまとめたら、もっと疾走感が出たかもと、いろいろ惜しいところがありました。
でも、一度でもバンドを組んだ経験があったり、インディーズやアマチュアバンドのファンだった方には、強いシンパシーを与える内容だと思います。
バンドなんて、ホントかっこいいもんじゃないからね。
そういう意味ではリアリティは満載だと思います。
現実にもありがちな点は、「再結成モノ」ってことと、バンド内に兄弟がいて、その仲が恐ろしく良くないという展開(笑)。The Kinksのデイヴィス兄弟、オアシスのギャラガー兄弟しかり・・・。
パンクバンドの再結成なんて、愚の骨頂と言うか、世の中で最も蔑むべきだと私は思うのですが、そんな風刺もあるのかなぁ?
個人的には勝地涼くんのキャラがお気に入り。
それにしても、見どころは佐藤浩市さんのパンク姿と、宮崎あおいちゃんのコメディキャラなのでしょうか・・・、やっぱり。
それだけで初動3憶ってすごくないですか??
本音を言えば、とても興収20億を上げるにふさわしい作品ではないと思いますが、もしそうなったら、映画のセリフじゃないけど正に”奇跡”ですね。
ピエール瀧さん、哀川翔さん、赤いトレーナーの女、じゃなかった、池津祥子さんなど、クドカン作品ファンなら楽しめるおなじみのキャストも登場しますよ(で、木更津でもロケしてる・笑)。
で、まとめるとどうなんだって?
私には判断できないな~・・・必要悪ってとこでしょうか(笑)