「僕達急行A列車で行こう」レビュー

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えー、レポるのをつるんと忘れそうなので慌ててきました~。
2/19(日)に品川プリンスシネマで行われた「僕達急行A列車で行こう」の完成披露試写会に行って参りました。

当日は時間差で完成披露の前に一般客向けに有料の先行上映会が行われたのですが、あたくしはこちらのチケットをしっかり購入していたのですが、購入後にホリプロさんに完成披露の方にご招待を頂いたもんで、苦肉の選択で先行上映会はあきらめましてございます。

舞台挨拶の様子はYouTubeのホリプロチャンネルに上がっていますので、是非そちらをご参照くださいませ。

って、松ケンがね、すっかり清盛になっていてビックリですよ!
長髪でヒゲ+ちょっと顔も黒くて精悍なお姿が、めっちゃカッコ良かった!
昨秋の「マイ・バック・ページ」の時は、まだ出来上がり”かけてる”段階だったので、ルックスも非常にビミョーでございましたが、この日は、もはや迷いもなく清盛が「出来上がってる」お姿だったので、なんかね迫力があったよ。口から出る言葉も強いし、目つきも鋭いし、いつもみたいにキョトキョトしてない。本当に見るたびに違う顔をして出てくるので、ファンとしてはその変貌ぶりが毎度楽しみで仕方ありません。

まぁ、父親になったってのもあるかと思うけど・・・・さ。

瑛太くんは学者さんみたいなお姿で、相変わらず口が重かった(笑)。
以前、ブルーリボン賞の授賞式でナマ瑛太を拝見したのですが、その時と余りお変わりなく・・・ってか、多少の変化があったとしても、彼に関心のないわいには気づかんぞなもし。

映画にも出演していて、舞台挨拶前に前説をしてくれたジュンさんとデイヴイッド矢野さんが(お二方とも、外人さん)が、そのみかけとは裏腹に日本語が超絶流暢で、ネイティヴ・スピーカーだったのには驚愕。なんでも、劇中で日本語のセリフを片言で言わねばならなかったのが、とても難しかったそうですから(笑)。調べてみたら、日本語でブログまでやっていなさる・・・、日本人じゃん!!って(笑)
Davidオフィシャルブログ(アメブロ)
ジュンさんプロフィール ← 言語:日本語って(汗)。そういや英語ダメって言ってたな。

松ケンの姿を見られるのは、今年はこれっきりかもしれないので(TVでいっぱい見られるからいいけど)カッコイイ時の彼を見れて良かったです。

しかし、やっぱり監督が登壇しない舞台挨拶っていうのは締まらないというか、包括的に作品を語れる存在がいないというのは、ちょっと寂しいですね。あまり好きな監督じゃなかったけど(笑)、公開日を待たずして亡くなってしまって残念だったろうな。

映画のレビューについては、まだ公開前なのでたたんでおきますね。

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===== ※ ネタバレ注意 ※ ======
 
 監督の遺作なので、ホメてあげたいのはヤマヤマなんですけど、私個人としては「別にどうってことない映画だな」ってのが見終わった時の印象でした。もっと「特急田中」みたいなバリバリの鉄道オタクの話だと思っていたんですけど、かなりライトなオタク度でした。

瑛太くん演じる小玉なんて、鉄道オタクというより金属オタクだし。そりゃ、鉄っちゃんたちにはいろんな種類がいるってのは聞いてますけど、なんかちょっと
想像してたのと違うかった。衣装もあの二人が着るとどうにもオシャレに着こなしちゃってるんので、もうちょっとギトッとした感じがあっても良かったのか
な~(お鉄のみなさん、すいません!)。セリフ回しなんかも余りオタクっぽくなかったしね。ピエール瀧さんのオタクっぷりが一番”それ”っぽかったか
なぁ。

で、頂いたプレスにも”ハートフルコメディ”と銘打ってあるんですが、笑える要素は余りないかな。ハートフルなのも「どこが?」っ
てなもんで。なんか、必死に面白くしようとしてることは伝わるんですけど、今イチこちら側が乗りきれないと言うか、お客さんはおいてきぼり的な。現に笑っ
て見ている人はほとんどいなかったですよ(関係者が多かったせいもありますけど)。もっと、ガハガハ笑いたかったのに拍子抜け。

ストーリー自体は「釣りバカ日誌」みたいなんですよ。

ケン演じる小町はそこそこの企業に勤めていて、おまけにオンナにもそこそこモテる平均的なサラリーマン。でも、会社の方針に従えず九州に左遷。でも、テツ
にとっては地方にトバされようが、行った先々に電車はあるワケですから、むしろOK!・・・浜ちゃんと一緒じゃん(笑)みたいな。で、ひょんなことで会社
がターゲットにしている、大手企業の社長と鉄仲間になって契約結んじゃうとか。

もうね、スクリーンにキャストが出てくるだけで「あっ、こ
の人が○○なんだな」って先が読める展開なんですよ。でも、それはいいんです、別に。「男はつらいよ」だって「釣りバカ日誌」だって、「24」だって、毎
度結果は同じですからね。誰もが分かっている「用意された結果」へのプロセスがどうなるのか、ここが巧いからシリーズを見たくなるわけで・・・、なのに、
この映画は今ひとつ盛り上がりに欠けるかな。貫地谷しほりちゃんとの出会いや駆け引きもイマイチ分かりにくいし。

普通、この手の映画を見たら、特段電車に興味がない人でも「なんだか電車乗りたくなった~」とか、「あそこに行ってみたいな~」とか思うじゃないですか!?。そういう抒情的なというか、郷愁を誘うというか、旅情を募らせるまでに至らないんだよねぇ。

で、
ヘンな効果音みたいなのがやたらめったらつくんですけど(「ごくせん」みたいな感じで←こちらは成功例)、アレがね余計だと思うんですよ~。笑いを補てん
しているどころか、ただ鬱陶しいだけで逆効果じゃないのかしらね。アニメやコント、百歩譲ってドラマじゃないんだから「映画」ではあーいう”ちんまい”演
出はいらないよ。

それでもね、松ケンと瑛太くんのお芝居は、やっぱりなんだかんだ言いながらも良かったりするんです(あと、西岡徳馬さんも)。
かと言って、映画館で観るまでもないかなーって気がするんで、キャストが気になる方々は急いで見なきゃならない賞味期限があるような旬モノ作品ではないの
で、レンタルDVDになってから見て頂ければ充分だと思います。松ケン主演作だから、もっと宣伝してあげたいけど、これはちょっと無理(笑)。