1990年代に巻き起こった“ジャニーズJr.黄金期”。そのけん引役は、なんといっても滝沢秀明と今井翼、のちに『タッキー&翼』を名乗ることになる二人だ。他のジャニーズグループに比べると、CDセールスこそ奮わないものの、現在、タッキーは“滝沢歌舞伎”シリーズを、今井は“PLAY ZONE”シリーズを、それぞれが歴史あるミュージカルの座長として、座員を引っ張り続けている。
そんな“たきつば”の二人の出会いもまた、運命的であった。偶然にも、同じ13歳という年齢でジャニーズ事務所に入所した二人。オーディションを受けたその日時まで、ピッタリと同じだったのだ。滝沢は、中学生のときに“怪談”ドラマシリーズ(フジテレビ系)でデビューを飾った。のちに、同じく出演していた今井の二人に川野直輝(現在は退所)を加えた3名は、「怪談トリオ」と命名されファンに親しまれていた。しかし、日を追うごとに、滝沢と今井、川野の人気の差が歴然となる。事務所は、当然滝沢にソロデビューを持ちかけることとなる。ところが、滝沢はこの提案に対して拒否をした。すでに川野が事務所を去り、さらに自分までがソロで歌手デビューを受諾してしまうと、苦楽を共にしてきた今井の居場所がどこにもなくなってしまうと踏んだからである。
滝沢秀明は『魔女の条件』(TBS系)や『アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜』(フジテレビ系)、今井翼は『Summer Snow』や『ネバーランド』(ともにTBS系)などへのドラマ出演を果たし、互いに役者としての代表作が生まれた20歳を迎えた2002年。晴れてタッキー&翼としてデビューを飾ることとなった。
だがつかの間、人気はさらに加熱し、お互いが多忙になるにつれ、二人は夫婦のような関係になり、いつしか会話もなくなっていったという。そんな状況のある日、このままではいけないと、今井が動いた。滝沢の30歳の誕生日に、二人っきりでの食事に誘ったのだ。普段、二人で食事をする機会がほとんどなくなっていたという滝沢と今井だが、これが功を奏し、関係がより深く、より前向きになったという。以降のタッキー&翼には、今井の誕生日に滝沢が東京ドームを貸し切り野球大会を開催、コンサート中に今井が手作りの“ひざ枕券”を滝沢にプレゼント、などなど仲良しエピソードが多数。
全文は以下にて。
情報源: 「ひざ枕券」のプレゼント!? Jr.黄金期を牽引したタッキー&翼の固い絆 | 日刊大衆-WEB版-