映画「REDLINE」試写レビュー

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木村拓哉くんが声優を担当しているアニメ映画「REDLINE」を一足お先に拝見したのですが、そろそろ一般の試写会も始まっていようなので、レビューしてみたいと思います。
※  ネ タ バ レ 注 意  ※
公開は10/9なので、たたんでおきます。
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正直、木村くんって、彼自身が演じていても、声だけだとしても、強烈な存在感があって、冷静に作品を見れないとこがあるんですよね。これは、世間一般の多くの人が同意見だと思うんですが、悪い言い方をすれば”キムタク臭”ってヤツでして、それは彼だからこそ持ちえる”先入観”で一種の存在価値だと思うんですが、この「REDLINE」の主人公JPには、そのキムタク臭が似合うというか、非常にマッチしてたと思います。セリフの数も多くはないし、絶叫とか慌ててる時のセリフまわしとか、コミカルな声の演技はバッチリJPにハマッてたように思います。
と言うより、声を意識してる余裕がないってのも確か。
アニメがスゴ過ぎて、声なんてどうでもイイって(笑)。
今どきのCGアニメに一石を投じるような、セル枚数10万枚に及ぶ伝統的な手書きアニメ。セルでここまでの躍動感や疾走感、そして緻密な作画を可能にするなんて驚異ですね~。
ストーリーはいたってシンプルですし、「キャノンボール」とか「チキチキマシン猛レース」と何ら変わりはないんです。キャラクターも、主人公のJPはカッコいいのか悪いのか、ちょっと中途半端。ダメ男ならもっとダメに描いてもいいし、ワルなんだけど優しくて、人がイイってのがルパン三世っぽいんだけど、ルパンまでの”ロマン”を感じないオトコなんですよ~。でも、そんなJPはまさに木村拓哉の実体に近い気がするんですよね。
浅野忠信くんがアフレコを担当したフリスビーというキャラも、アニメと声のギャップがあり過ぎて、最初は違和感があるんですけど、それを挑戦的に逆手にとってる感じ。声が良すぎるっていうか、声だけの演技がやたら色っぽいから、つい引き込まれちゃうんです。今まで浅野忠信くんのお芝居って特に好きでもキライでもなかったんだけど、このアニメ見て「あっ、こんな演技してたっけ?」って思ってしまいました。ってことは、彼の起用は成功なのかな?!
蒼井優ちゃんは全く危なげないんですが、ソノシーとはちょっぴりだけハズれていたかも。もう少し甘ったるいお色気声の声優さんのが合ってたかもしれないかな。でも、違和感があるってとこまではいかないです。むしろ完璧!こっちが蒼井優ちゃんのリアル演技を見過ぎてしまっているのが邪魔してるんかな。加えて、彼女ならもっとできるんじゃないかな~って欲深くなってしまっているのも確か・・・。
この作品はアニメではあるものの、エンジン音とか煙草に火をつける音とか、ドアの開け閉めとか、いわゆる擬音とか効果音はホンモノの音を使ってるんだそうです。だから、何だろ、ちょっと実写っぽいっていうか、アニメって実世界からエライ遠いとこにある作品だと思うんですけど、特にREDLINEに至っては、未来を描いているし、登場人物も人間なんだか、動物なんだか、宇宙人なんだかケッタイなモンがないまぜに出てくるんで、圧倒的に”現実”からめっちゃ遠い作品のはずなんですけど、音だけリアルにするだけで、こんなに”リアル”との距離間が縮まるんだな~と関心しました。
映像もカーレースの話なんで、終始自分がレーシングカーに乗ってるかのように、ブルブル揺れてるんですよ。アニメでここまで画を揺らしてるのも珍しいんで、そんなトコも実写っぽいかなぁ。
あと、音楽がカッコイイですね!
女性向きかと言うと、そうでもないことは確かですけど、ストーリーは度外視して(笑)アニメーションは文句なく見ごたえあるので、アニメが好きな方は満足できる映像だと思います。上映館数が少ないようなので、ちょっと見に行くのがシンドイかもしれませんが・・・。