映画「うさぎドロップ」レビュー ※ネタバレ※

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では、映画の感想をば。

まず、それがいいポイントなのか、悪いポイントなのかは良く分からないんですけど、主人公のダイキチが金に困ってないとこが、今までのイクメン映画とは違うところかな?

一軒家に住んでるし車もあるし、実家も立派だし、ましてや死んじゃったジィちゃんの家も、これまた立派な家でして・・・。だから、いい家の坊っちゃんなんだよね、きっと。かと言って、親に頼って生きてるわけではなく、ちゃんと社会的地位がある程度あるというか、会社でも部下(木村了くん)がいて、上に立つ人物で責任感が強そう。

原作コミックを読んでいれば、ダイキチの”人となり”は周知なんでしょうけど、映画しか見ていない私が想像するダイキチ像は上述した通りです。

だから、お金ない悲壮感ってのがないんです。そこが常套ではない感じ。多分、そうやって職場でも責任ある立場だから、行き場のないりんを見て預かろうと思ったのかな?動機づけがちょっと弱い気がするんだけど、このお話はダイキチがりんを引き取らなきゃ始まらないので、キッカケは平凡で、そんなに掘り下げなくてもいいのかな、って思いました。

松ケンと愛菜ちゃんのやり取りはすごく微笑ましくて、松ケンと並んだ時の愛菜ちゃんがすごっく小さくて愛らしいんです。ダイキチにお姫様抱っこされながら走って保育園に登園するシーンが度々あって、松ケンが全力疾走して抱いてる愛菜ちゃんが超ホップしながら必死にしがみついてキャッキャ言ってるのが何とも可愛い。松ケンの子供を見るときのちょっとした視線やらがすごく優しいし、ダイキチはりんに対して基本怒らないんですよ。いろいろ上手くいかなくなったり、仕事との板挟みでイライラしたりして八つ当たりって場面がない。どんなことも受け容れて、そして自分で選んだことなんだから自分を恨んだりなんてしないんです。だから、子供を預かるとあっさり残業のない部署に異動しちゃうんです。それだけ責任感が強い男性なんです。容姿だけでなく、こういうところも、もしかしたら死んだジィちゃんにそっくりなのかもしれませんね。

子供が熱を出したり、どっかいなくなっちゃったりするのは「ちょんまげぷりん」や「マイガール」と同じで、子供メインの作品ではお約束なんだけど、例えるならドリフのコント見てるみたいにオチが分かるというか、当たり前のストーリー進行なのが見ている人にとって”期待通り”の安心感があっていいのかもしれないな~と思いました。

物語の前半で、ダイキチとファッション雑誌のモデル(香里奈ちゃん)との妄想シーンがあるんですが、松ケンはここでラテンダンスを披露してます。アントニオ・バンデラスみたいだな~と思っていたのですが、舞台挨拶で「アントニオ・バンデラスを手本にしてたけど、自分ではクリストファー・ウォーケンのつもりだった」と言ってました。好みがシブ過ぎ!!(笑)。でも、残念なことに、このコミカルな妄想シーンのテンポが余りよろしくなくて口惜しく感じていたところ「ああー、そうだ、SABUだったんだっけ」と改めて気付き、妙に納得してしまいました。

りんがコウキと保育園を抜け出して、コウキの父親のお墓に行くシーンでは、何だかんだ言ってやっぱり泣けてしまうんですけど、私はその前のシーンで大人たちが行方が分からなくなった二人を血眼になって捜すシーンにホロっときてしまいました。あー、この子たち愛されてるんだなぁ~って。

木村了くんは松ケンの部下役で、出番としては3シーンぐらいかな。妙に滑舌がよろしくてですね笑)・・・、昨夏「12人の優しい殺し屋」の稽古中に撮影したので、その役が憑依してますの。でも、それもまた一興ですね。特に最後ショールームか何かでエプロンして研修してる姿が一瞬映るんですが、Yシャツ&ネクタイにエプロンON姿に萌えてしまいました。そして、今現在の彼は激ヤセ状態なので、なんか一年前はこんなにふっくらしてたのね~と驚いてしまいました。

木村了くんの出番もめっちゃ少ないのですが、同様に綾野剛くんも2~3シーンのみ。桐谷美鈴ちゃん演じるダイキチの妹の彼氏という役どころ。まだ、長髪だった頃のお姿でちょっと怪しい感じで登場しますよ~。

そして、何を隠そうダイキチの異動後の物流部門のクルーの中に阿部亮平くんが出演していまして、脳内が一気に「ウォーターボーイズ 2」やら「クローズZERO II」やら「東京島」やらでグルグルしてしまいました(笑)。

シネクイントにメインキャストのサイン入りポスターが飾ってありました。
サイン入りポスター

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