『20世紀少年 第一章』レビュー

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         ※※ ネタバレ注意 ※※
え~、3部作とやらには毎回すっかり乗り遅れる傾向があるので、今回はちゃんと1作目から押さえておこうと思い「20世紀少年」を見て参りました!
何しろ1年ぐらい前からスポットCMを見せられてましたからね、この東宝の気合の入れ方は「ただゴトじゃない!」という空気を感じていた方も多かったのではないでしょうか?
わたくしは、例によって例の如く原作コミックとやらはこれぽっちも存じ上げませんが充分楽しめました~!興収が既に15億を突破している理由も分ります!!
確かに、ストーリーは荒唐無稽なんですよ。
でも、そんなのハリウッドじゃ常套手段でしょ?!
日本だってお金かけて作れば相応の映像が作れるんだなって実感しました。
まず、キャストの演技。
これは、もう隅から隅まで文句のつけどころがありません。
誰がカメオで終わるのか、そして誰が今後の展開に絡んでくるのか、余りにも豪華なキャスト陣なので、私も含め原作を知らない方は判断つかないと思います。子供時代を演じる子役たちも見事に似ているし、これはスゴイですね。
そして、私が登場人物たちと同じジェネレーションの為か、非常にシンパシーを感じられる時代背景であることも好評価の助けになっていると思います。「よげんの書」だって、自分が書いてたかもしれないと思うほどですから。巨大ロボットとか、悪の組織とか、やっぱり70年代に子供時代を過ごした人なら男女問わず、すっごく憧れたものです。そして、子供が形成するグループや、仲間に入れない子の構図というものも、果たして充分すぎるくらい経験してきた思い出です。私もユキジぐらい強い女の子だったので(笑)、めっちゃ投影してしまう~。
しかも、劇中に出てくるロックミュージシャンたちの名前も、やはり1人として知らない名前はないわけで・・・。
ただ、悪を倒す為に破壊行為を続けてしまうと言う皮肉な面を正面から描いているんですね。ウルトラマンだって怪獣ぶん投げて車壊しちゃったりビル倒しちゃったりしますでしょ?「よげんの書」を書いたケンジが、おそらくかつての「ともだち」もしくは「ともだち」になり損ねた同窓生の悪行を封じるつもりが、逆にテロ行為を重ねてしまうという展開で、これって今注目の「ダークナイト」とか「HEROS」に似ているような気がします。
本編が約2時間半と、やや邦画にしては長い作品になっていて、それはやはり第一章ということで、決して少なくはない登場人物の説明に多くの時間が割かれているせいもあると思いますが、私は余り長さは感じませんでした。最後も急ぎ過ぎた展開のようにも思えますが、何しろ第一章の結末は第二章のプロローグなわけで、3作揃った時に考えたらどうってことないのかも。
私が最も肝心したのは緻密な映像ですね。
まぁ、堤さんのことだから、時折脱力するようなところもあるんですけど(笑)、それも含め、非常に丁寧に、そして時に”見心地”の悪い映像や、時にやり過ぎな描写もあるにはありましたが、ゾクゾクさせる映像も多々ありましたし、総じて無駄がないように思えました。やっぱり男性キャスト中心の映像撮らせたら、この人の右に出る人はいないかも。緩急の付け方、キャッチーなところはあくまでキャッチーに撮ってますし、音声も抜群にいい。セリフがシンプルなせいか難しい単語や聞き取りにくいセリフは滅多に出てきませんでした。
どんな作品でも賛否両論は必ずあると思いますが、久しぶりに浪漫をそそられたというか、私にしてみればジャニーズが出ているワケでも、松ケンや小栗くんが出ているわけでもないので、ヘンな思い入れを取っ払って見れましたし、単純に娯楽作品として楽しめました。そう、「マトリックス」シリーズでも見ているかのように・・・。
第二章にも期待しています!