『カリギュラ』観てきました!

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ネタバレあります!
(と言っても、感想なので捉え方は人それぞれかと。でも、ストーリーは追ってます)
ブログで書いた通り、プラチナチケットを入手して観て参りましたよ。
噂の『カリギュラ』を…。
しかも当日受け取ったチケットはかなり前の方のど真ん中で、かなりおいしい思いを
してしまいましたときめき
前回コクーンで『お気に召すまま』を観た時はエビちゃんをお見かけしましたが
今回は押切もえさんが来てました。すんげぇ細かった…。
って、くだらない前置きはともかく。。
もう、観終わった後、すぐに立てないくらいでした。
とにかく、カリギュラはこれでもかってくらい非道な皇帝なんです。
(史実として、それが正しいのかどうかはおいておきます。
色々と本も読みましたが、カリギュラ=暴君が事実なのかどうかは…。。)
愛し合っていた妹が死んでから行方不明になっていたカリギュラが帰って来る所から
舞台はスタートするのですが、帰って来た時には既にカリギュラは狂気の人に
なっているわけです。周囲の人は「愛した人を亡くしたショック」だと思うのですが
彼はそれを認めず「不可能を手に入れる」と言って、益々の狂気と錯乱を増していきます。
「月が欲しい」と言い、その不可能が可能になれば自分は全てを手に入れられる、
人は不死さえ手に入れられると、忠臣に月を取ることを命ずるカリギュラ。
元老院議員の妻を犯したり、貴族、ローマ市民、次々と処刑をする姿。
この舞台での人間関係は大きくはカリギュラとクーデター(レジスタンスなのかな)を企てる元老院貴族たちなのですが
それだけではない複雑な人間関係があります。
カリギュラと忠臣エリコン、カリギュラを愛するがゆえにカリギュラの非道な振る舞いに従い見守るセゾニア。
そしてクーデターを企てる一員の中にも、父親をカリギュラに殺されて憎みながらもどこかでカリギュラに惹かれている詩人シピオンや
結果カリギュラを死に追いやる近衛兵のケレアなどカリギュラの周りには魅力的な
人物が存在し、みなカリギュラを理解しようとするのです。
そして、狂気と錯乱の人にしか見えないカリギュラも、その人達と話す時には
ふと正気を見せる、かのように見えるんですが、すぐに狂気の人へと変貌してしまうのです。
その狂気が、カリギュラの演じる狂気なのか、本当にカリギュラは狂人なのか…。
前半ははっきり言って、どうやってこの舞台を観たらいいのか全くわかりませんでした。
戸惑いっぱなし…という感じ。
「神を超える」と言って自らを神格化したり、「人は死ぬ。幸福ではない」と言って
苦悩したり、全ての行動の意味が全くわからない…。
「あぁ、人間らしい部分もあるんだ!」とわかりかけたかと思うと、
するりと狂気の人になってしまう。。
後半はその移り変わりの激しさに、頭がガンガンするほどでした。
どのカリギュラが本当のカリギュラなの?と…。
いよいよクーデターが起こるその時に、セゾニアに対して弱さをさらけ出し
彼女の愛を受け止め理解し、素顔を見せたかと思うと彼女を殺してしまう…。
この暴君に少しも共感出来ないのに、終盤に近づくにつれ、なぜこんなに
苦しくなってしまうのか…終わった時には汗ビッショリでした。
感動とか共感とかそういう感情ではなく、ズシーンとくる舞台でした。。
「あ~、どえらいもん観ちゃった…」って感じです。
本当に、カリギュラに感情移入したわけでもないのに、ラストの絶叫とも言えるセリフ
「俺はまだ生きている」を聞いた時にはウッとこみ上げてくるものすらありました。
大阪のチケットも1枚確保してあって、渋谷終わってすぐは「一人で観に行くの気が重いかも…」と思ったけど、
日が経つにつれ「やっぱりもう1回観たい!」と思えてきたので、やっぱり行くことにしました。
戯曲なんて特に「見方」とか「解釈」に正解なんてないと思うし、感じ方も人それぞれだと思うので
大阪でもう1度観て、また感じてきたいと思ってます!
次に観た時はまた何か違うことを感じるかもしれないし…。
最後に…
あえて役者さんの演技の感想を入れなかったけど、素晴らしかったです。
小栗くんは立ち方から背中の演技から爪先まで狂気の人が入ってるようでした。
ワイドショーであんな衣装を取り上げなくて良かったのに、ってくらい。
勝地くんは「幸福な食卓」以来すごく好きな役者さんですが、こんなに舞台映え
するなんて知りませんでした。若村さん共々、声がすごく聞き取りやすい。
終盤のカリギュラとの対話のシーンは、息を呑む程素晴らしかったです。
そして、若村さん…。やはり舞台出身の方ってすごいね。圧倒されました。
小栗くんとの絡みは、別にエロくはないんだけど非常に妖艶でした!
長々と失礼しました~。
明日の「情熱大陸」楽しみだ~!!