TSUBASA IMAI “STYLE”06 2006.8.16 @東京フォーラム
by キリエ

去年の翼くんソロライヴにも参加したいと思っていたのですが、なにしろ暮れだったので叶わずでしたが、今回は急遽参加出来るご縁に恵まれまして、念願の翼くんソロライヴを初体験致しました。

滝沢くんのソロは去年「義経」の撮影と並行していたせいか、ソロといってもタッキー&翼魂をソロで行っている印象を受けましたので、翼くんはどんな切り口を見せてくれるのか、すごく期待していました。ツアータイトルが“STYLE”というのが、いつもスタイリッシュでな翼くんらしさが醸し出でていて、またツアータイトルの文字が野球フォントなのも彼らしく、彼がライヴでどんなスタイリッシュなパフォーマンスをするのか、高い興味を抱いていました。

翼くんとは実は長いつきあいでして。(って、こっちから一方的に、ですが)毎年観劇しているSHOCKでは、彼に対してやや辛口に批評してしまうのですが、翼くん個人に対してはいつも「私服がカッコイイ!」「スタイルがイイ!」「ヒゲがお似合い!」「ダンスがとびきり上手い!」「声はマイナー系で、歌も音を外さない」などなど、高い評価を持っているのですが、その反面、(普通の社会ではもちろん大事な要素なのですが)礼儀正しく、奥ゆかしい、生真面目で控え目な性格が、彼のスターオーラに影を落としていると思えるのです。もっと貪欲にもっとあさましく(それは言い過ぎ?)自分の才能や優しさを前にアピールしてもいいんじゃないかと思うのですね。彼の才能の認知度がジャニーズファン限定って感じなのが、非常にもったいない気がします。でも同じ系列ともいえる岡田准一くんの様に、いつかはっちゃけた役回りに恵まれる機会が訪れるかもしれませんし、そんな翼くんを見ていたいのです。なので、100%今井翼のステージにおいて、彼が誰に遠慮することなくどれだけ暴れ、自己主張してくれるのかを見たい気持ちが募って、今回ライヴに初参加しました。
とは言うものの、例によってタッキー&翼のアルバム曲をまだチェックしてなかった自分に心の中で激しく叱責。でもその分まっさらな頭で1曲1曲を楽しめたとも思います。

オープニングは「to base」のリスナーでもある私なので、なじみのある「Never Ever」。疑いようもない名曲!翼くんというと「Get Down」というイメージが強いですが、「Get Down」位、翼くんの為に存在する曲だと思います。ここでびっくりしたのが、翼くんが現れた時に観客からの「キャーーーーー!」という悲鳴が少なかった事。ジャニーズさんのライヴでは、割れんばかりの「キャーーーー!!!」の出迎えがあるのに慣れていたので、客席が意外に冷静で驚きました。席が1階の後部席だったせいかもしれませんが、全般的にも“キャー”は、少なかった感じがしました。やはりあのハコはアーティストがファンの近くに来れないから、舞台っぽいというか、“リサイタル”みたいなライヴになってしまいがちなのかもしれませんね。あと、翼くんの衣装が白だったのですが、バックについている方達と同じ色合いで被ってしまって翼くんが映えないのが残念。FIVEがバックバンドについていましたが、全てFIVEだけの音ではありませんね。あと、翼くんが少し日に焼けていた感じに見えました。

なんとなく知ってるような知らないような曲が数曲続き(苦笑)、それでも翼くんのスタイリッシュなダンスを堪能。曲が進むうちに、ステージセットがいつもの行きなれたジャニーズさんのライヴより予算が押さえ目である事に気づいたり・・・。また、ステージ両脇には、LEDスクリーンがあるのですが、映像モニターではないので、望遠鏡がないとステージ上の方々のお顔も満足に拝めません。ダンスも細かい動きまでは確認できないのが残念。LEDはかなりでかいのですが、曲にあったイメージ映像を流してはいるのですが、時折スクリーンセイバーの様な気合の入ってない映像もあったりしました。そして、後部席には空席も目立ちました。私達のお隣も何席がぽつりぽつり空いていて、とうとう最後までどなたもいらっしゃいませんでした。
「濡れて~」の後に、短いMCがあったのですが、なんだか彼一人のMCって聞いた事がないので、正直すこしドキドキでした。しかしそんな心配は無用で、トークも流暢に運ぶ中、客席から何かのタイミングで「がんばって」の声が飛び、「大丈夫!」と返してました。そして、“最高のファンに恵まれている”みたいなステキなコメントもありました。ラジオを聴いていてもそうですが、翼くんは“優しさのかたまり”みたいな印象を抱いている私です。

続いたバラード曲、「take your hands」は、ライヴヴォーカルだったと思います。最初にスペイン?ギリシャ?南欧の映像が流れ、「アンダルシアに憧れて」へ。正直この曲が含まれていたのには、少し驚きました。翼くんの「アンダルシア~」は、M.A.D.との息も合っていて、マジ完璧に素晴らしい!そしてキタ!イス技!!クールジャズの「Pride ♂ the End」では、翼くんのイス技ダンスを堪能。女性ダンサーも含まれましたが、亀ちゃんの時のセクシー系ではなくカッコイイ感じ。この曲の時だったかに、赤いライトの演出があって、それがインダストリアルですごく印象に残りました。
「Slave of Love」では、レザーコートがめちゃお似合いでまさにスタイリッシュ。それにしても次から次へとひっきりなしに踊る翼くんには圧巻です。

今回のツアーもトータル的に自分でプロデュースした事、細かいなぁと言われるほどこだわった事が、MCの最初の話題でした。グッズもこだわって、パンフは去年同様CDサイズにして、二つ同じ高さで並べられるように気を遣ったそうです。また汗だくで息も上がって話し始めた翼くんに対し、客席から「座って!」の声が届くと、「フォーラムで座ると2階の人が見えないでしょ」と優しく応えてました。するとすかさず「脱いで!」の声が上がり、「脱がねーよ」と即答(爆笑)。「脱ぐと言えば~」と言ってから滝沢くんの話題をちょこっと。今回はみんなで踊れる事に重点を置いたそうで、「Queen of R」を前に持ってきたそうです。そしてツアーの意義や醍醐味について、そして「見果てぬ夢」に対する彼の思いについて語っていました。「見果てぬ」と、タイトルを口にした時点で“きゃ~~~“の悲鳴が起こってましたが。この曲は自分とファン全員の曲、歌詞が自分と重なるのだとか。そしてタッキーの舞台の話題をちょっとして、日生劇場の最前列の席を押さえたと豪語していました。冗談だとは思いますが?!そして、相方くんは、来てくれるんですかねぇとも。相方にも”くん“をつける丁寧さ!!DVDリリースの話題になると、「アルバム出して!」の声が上がり、「Ho!サマー」のリリースはもともとアルバムリリースの予定だった事を激白、滝翼ツアーもやりたいとおっしゃってました。フォーラムにもこんなに早く帰ってこれるとは思ってなかったと語りだすと、「おかえり!」の声が上がり、またまた優しい翼くんが「ただいま!」と。そして「何を話そうかぁ・・・」と話すネタに困ると「新曲の話して!」「タッキーの話して!」の声があがり、「(新曲については)あとで話すよ」と。そして去年は怪我に見舞われたので、今回はリヴェンジであるとも。すると、「東京に戻ってきて!」と私には意味不明な声が上がり、「戻ってこれたらいいですね~」と。この会話についていけなかったのですが、ツアーの日程の事だったのですね。でも藤沢の人間としては、藤沢でもコンサートやりたいとも。

そして話題は、「Ho!サマー」へ。PV撮影の為にサイパンに行って、そこで彼の髪が片側刈り上げていた事を知って驚いたそうです。そして前日のMステに出演した時の話題でも、タッキーのダンスが日々変化している事を指摘してました。胸のところの振りや太陽のシャワーが全然シャワーになってないんだとか。
「Ho!サマー」の前に、楽しい振り付け講座がありました。この振り付け講座ですが、かの翼氏から振りを伝授して頂けるなんて、と思い、ちょっと緊張しました。そして、本編でも盛り上がりました!!「♪恋はサーフィン~」の繰り返しでは、翼くんとJr.諸氏による可愛い幼稚園児のお遊戯のようなダンスに客席も大ウケ!私自身も一番盛り上がりました!可愛いからもう一回という事で、2回続けて「Ho!サマー」をエンジョイ!最後のキメポーズも、やたらアイドルチックですごく可愛いんですよね~。

2~3年前にギターで作ったというミディアムバラード「優しいだけのハーモニー」は、ライヴヴォーカルでした。伴奏もFIVEのライヴ演奏のみだったと思います。中江川さんのソロは相変わらずクールでカッコイイ!やはりライヴの音ってダンスへの犠牲はあったとしても、特別だなぁと思いました。特にフォーラムの様なハコでは、ライヴの音が際立って聞こえました。
自作曲が続き、「Push my way」へ。こちらはM.A.Dがシング&ダンスで披露。M.A.Dのファンも多いですね。いつしか6人になってました。(元々だったらすみません)ギターが随所でフィーチャーされたジャニーズの王道を行くダンスナンバーですね。
「2nd face」ではバリバリのダンス、そしてミディアムバラードの「流れ星」へ。この曲のキーが翼くんのヴォーカルをすごく引き立てていると思いました。流れ星の演出もステキでしたし。「Diamond」でも翼くんの渋い低音部を堪能、音楽はPet Shop Boysっぽくもあるエレクトロサウンド。すごい好きかも。
そして翼くんの煽りがある「LOVE & TOUGH」へ。嵐っぽいナンバーで少しスピードアップ。続いた新曲はややラテンっぽいアレンジが私の好み。この曲でも翼くんの低音&裏声をじっくりと堪能できます。そして翼くんと言えばの「Get Down」。何度カラオケで歌っても撃沈する難しい曲。こうやって聴いてると簡単に歌えそうなのに・・・。まさにスタイリッシュな翼くんにぴったりのスタイリッシュな名曲。なんかこの曲を聞きにきたって感じでしたが、他にも沢山イイ曲があってトータルで楽しめました。ここで本編終了。すごいたっぷり見せて貰ったのに、6時から始まってまだ8時前なんですよ。

アンコールを待つ間、ふと見回すと男性客もちらほらいて、確か最前列にもいたと思うんですけど、その事にちょっとびっくりしました。アンコールで翼くんが戻ってきた時は、ツアーTシャツをご着用。でも、「STYLE」のロゴと右裾に「10」とプリントされていて、その上にラメ(?)が施されてました。ルーアンコの一曲目は「Do Me Crazy」、そして「そうだね」へ。アンコールに相応しいハッピーチューンが2曲続いた後に、お礼の言葉が述べられました。“ありがとう”を何回言っていいか分からない位感謝している。進化した今井翼をお見せできるように努力します。そして、「見果てぬ夢」は、僕とみんなの曲と紹介。この曲は、きっとファンにとっても思い入れがあるんでしょうねぇ。もっとびんびんのバラードかと思いきや曲調は、嵐っぽい爽やかなメロディー。そしてまた終了。客電が点いて、アナウンスが始まったので、これで終わりと思いきや、誰も帰らない。翼コールが繰り返されます。この時、確か私の後方の席の一群が、翼コールではなくて、タッキーコールをしてたと思うのですが、あれは何故?

アナウンスの声を遮って、翼くんがご登場!客席を煽って温めてから「ひと夏の・・・」を。この曲はヴォーカルも演奏もライヴだと思いました。何度も言うようですが、ライヴ演奏だとやはり違いが分かりますね。FIVEも翼くんの歌もすごくかっこよかったのですが、なんとなく翼くんの声が上ずってる感じがしました。途中で歌わなくなったりしてましたし???
最後に、「僕にはタッキー&翼という大事なグループがあります。なので、ソロ活動を大事にしてタッキー&翼も大事にして何かを爆破させていきたい」、「では、気をつけて!」と言ってはけ、無事終了。

初体験の翼くんソロコンでしたが、ある意味予想通りの運びでした。もうちょっと裏切られたかったなぁとは思いましたが。裏切るとは、どういう風に?訊かれても、適確には応えられないのですが。ただあれだけ歌って踊ってを見せて貰っても、あっという間に終わってしまった感じがしました。タッキーの様に義経ショーをはさんだりみたいなお祭り的な要素はなく、歌とダンスだけで勝負したストレートなライヴでした。そして確かに翼くんの“STYLE(流儀)”が、確認できたショーでした。

Never Ever
AXEL
queen of R
濡れてRainy Day

take your hands
アンダルシアに憧れて
Pride ♂ the End
かすみ雲
Slave of LOVE
GO ON
Rainy Memories
loving tonight

MC

HO!サマー(翼魂version)
優しいだけのハーモニー(翼自作曲)
Push my way(翼自作曲 M.A.D&FIVE)
2nd face
流れ星
Diamond
LOVE&TOUGH
DEEP into BLUE
新曲
Get Down

encore1
Do Me Crazy
そうだね
見果てぬ夢

encore2
ひと夏の…