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 アイドルハーレムのトップに戻る ARASHI AROUND ASIA(初回限定盤) ARASHI AROUND ASIA(通常版)

東京ドームの中だけが局地的な集中豪雨だった
2007.4.29















1999年9月に嵐がデビューした時、正直「地味過ぎね?」と思っていた私。ちょうど私の友人がハワイに行っていて、機上で嵐と一緒になったという話を聞いたときも「はん?!」としか思わなかった私・・・。ただ「天国に一番近い男」に出演していた翔くんはかわいいな~と思っていましたが。
そもそも興味を持ち始めたのは2001年夏に「時代」をリリースしてから。その年の夏のツアーには間に合わなかったので2002年の正月コンに行き、その時にはドラマ「木更津キャッツアイ」に翔くんの出演が決まっていて・・・、どの道、遅かれ早かれ嵐に興味を持つ事になっていたようです。

短い歴史ではありますが、この間にも、嵐が東京ドームでコンサートやるなんて想像したことはただの一度もありませんでした。それは、ファンとのコミュニケーションを大切にしている彼らの脳裏には、例えアリーナであってもステージから遠い、という大きなハンデを抱えたドームという選択肢はないと考えていたので。だから、実際にドームコンが決定した時は「ムリ、ムリ、ムリ」と思いました。今の彼らが、遅れてきた勢いに乗って時期尚早にドームでコンサートを張ることは、それまで地道に彼らを応援してきたコアファンが離れてしまうかも・・・という余りにもリスクが大きい賭けになると思ったからです。まだ彼らにはドームという会場は分不相応だと思っていましたし、もしも会場のスケール感に負けるようなパフォーマンスを見ちゃったら、自分自身確実に嵐から離れるだろうと確信していました。やっぱりファンとしてはガッカリしたくないし、大丈夫かしらとハラハラしながら見たくはなかったので。

でも、嵐は見事にその予想を裏切りました。
気味が悪いくらいに何も変わっていないのに、確実にステップアップを成し遂げ、自信に満ちあふれていて、ドームの広さなんてモロともしない5人の熱気にすっかり呑まれてしまいました。

オープニング

彼らの足跡をたどるようにデビュー曲から順にPVがダイジェストで流れた後、彼らの原点である「A・RA・SHI」のイントロと共にゴールドのスーツに身を纏ったメンバーが勢いよくセリから飛び出して来ます。何ともアイドルチックな登場なのに、みんな金ピカリンのスーツをアダルトに着こなして、かなり落ち着いたオーラを放っていました。何と自信に満ちた表情・・・。「サクラ咲ケ」、「ハダシノミライ」、「LUCKY MAN」とライブのグルーブ感が高まるナンバーを連ねて、メンバーも観客も最上のウォームアップが完了。「LUCKY MAN」では、広いドームの空間を圧縮するかのような一体感で、むしろアリーナクラスの会場で見るよりも隅々まで一つになっていたように思います。これが嵐コンの醍醐味ぞ!

ソロ~二宮和也、大野智

メンバーひとりひとりの挨拶を経て、メインステージ奥にセットされた巨大な「A」を象った大階段での「Cool & Soul」。これが矢鱈にカッコ良かった。遠目には、宇宙空間を映し出した大階段全体が、1枚のLEDスクリーンのように見え、それぞれのメンバーは星雲の上に浮かんでいるように見えるんです。シャーッと彗星が横切って流れたりして、何とも幻想的!「I want somebody」を挟んで「A day in our life」でムービングステージが後方へ。バックスタンドに到着すると、メンバーは2手に分かれて花道へ。実は「a day~」が始まった途端、胸に迫るものが込み上げておりまして(笑)、それは言わずと知れた「木更津キャッツアイ」のテーマソングだからなのですが、シリーズが完結した今でもこうして曲は残って行くんだな~と深い感動を噛みしめていたわけです。そしたら、何と!こちらに翔くんがやって来るではないですか?!しかも、目の前で止まって歌ってくれたもんだから、もうこれは神様のお導きに違いないと、妄想が膨張し感動を倍増させておりました。
続いて後方左右に出っぱった踊り場で「アオゾラペダル」。ニノは一人で花道を降りてアリーナ後方からハケて行きます。私の目の前を手を振りながら走り抜けて行く彼は、ほんと可愛らしくて白クマの子供みたい(笑)。いつもは抜けるように白い肌のニノちゃんですが、ドラマ「マラソン」の撮影で少し肌が黒くなってましたね。

残ったメンバーはメインステージへと移動していますが、曲のエンディングになって暗転しているバックスタンド上にニノが現れると、周囲が一斉にザワつき出し、そのまま「秘密」へ。相変わらずキュートな曲とアクションです。まったくもって普通の男の子が、普段着のまま、「東京ドーム」という場所で5万人の観衆を前に歌い踊っているというアンバランスな感じがちょっと不思議で(笑)、是非ともこの姿をクリントにも見せてやりたいものだと・・・。ニノのソロの次は大野くんの「Rain」。ニノも大ちゃんも小柄だけど、ドームだからと行って特にアクションが大きくなるでもなく、気負いもせずに淡々とソロをこなしているのが小気味よかったですね。二人とも緊張するというよりも、やり慣れたセットリストだから、かえってリラックスしているようにさえ感じるほど。

曲は「La Tormenta Chapter2」に移って、あちこちにバラけたメンバーをリレーしていきます。目の前の踊り場にはマツジュン。この曲から黒いスーツの背中にゴールドのユニオンジャックをあしらったワイドショーでお馴染みの衣装。真っ白いマツジュンの肌にスパンコールの光がキラキラ反射して、何て美しい光景なんでしょう・・・思わず「かっけぇ~」と声が漏れてしまいましたよ。「CARNIVAL NIGHT part2」でトロッコに分譲してメインステへ戻って行きます。なんか、トロッコにもジュニアが乗っかっててちょいと邪魔くさい(笑)。前半を気持ち良く締める「きっと大丈夫」と「Love so sweet」では、ひと際会場から大きな歓声が上がっていたので、やっぱり道明寺効果というか、最近ファンになった方が多いのかな~と思いました。

MC

メンバーは会場がどこまで広がっているのか照明で分からないらしく、ようやく落ち着いて見回していると言った様子。「あ、あれ人なの?あんな上まで人いるの?絵かと思った」というひと言は相葉ちゃん。それから、しばしライブ前に行われた会見での相葉ちゃんの失態について、メンバーから総攻撃を受けていました。ニノが「お客さんが元気いい。キャプテンのソロの時、セットの下で聞いてると“あ~、かっこいい(溜)”って言ってるのが聞こえるの。どんだけカッコイイのか見たくなった」と言ったら、大ちゃんが「オレ、イヤモニしてるから何にも聞こえなくて、ひとりぼっちだった」と返すと、みんなに「どんだけの人の前でひとりぼっちなんだよ!!」と突っ込まれてました。あとは、翔くんが夢の話をしている途中で、相葉ちゃんがチャチャ入れて散々引っ張った挙げ句、話の腰を折って悪かったと翔くんに返そうとすると「ほら、どうするの?オチないよ!だって話これで終わりなんだもん」と、いつものダメダメ翔ちゃん(笑)。それから、個人的にツボだったのは、いつものことながら、ニノの突っ込みが冴えまくっていたこと。マツジュンのことを「カリカリしてるよ~、今日は。ドームだからね」と言ったり、興奮してまくし立てる相葉ちゃんに「あんた、口を開けてしゃべんじゃないよ!」と一喝したり・・・よっぽど話のメインテーマより面白いの!!MCはいつもよりやや短め。お客さんを置いてきぼりにしない為なのかな?

ソロ~相葉雅紀~後半

MC終わりで、相葉ちゃんが映画「黄色い涙」の章一の衣装を着て、ギター持参で登場。劇中歌「涙の流れ星」を弾き語りで披露してくれました。歌う前にメンバーに「5万5千人の前で、ギター1本でさぞかし頑張ってくださいよ」とプレッシャーをかけられていましたが、意外と緊張した様子はなかったですね、アコギも決して上手ではないですけど(笑)、硬さがない分、章一らしい温みのあるライブ感は出せていたんじゃないかな~。そして、ここでも流れ星がシューッと落ちていくのがとってもキレイでした。思わず「わぁ~☆」って声出しちゃいましたもん(笑)。相葉ちゃんのちょっと声がれしたような歌声は、話している時とは全く違うインパクトがあるので、もう少し本気でヴォーカルをトレーニングしたら、嵐のユニゾンもよりまとまってくると思うんですよね。相葉ちゃんの声が一番中間の音になると思うので。ニノの声は張りがあるけど高いし、マルジュンも高い。翔くんは普通に考えれば決して低くはないんだけど、嵐の中では低めなのでメインヴォーカルには向かないので、ライムとハーモニー担当がギリギリかな。大ちゃんと相葉ちゃんで真ん中取って行くしかないんですよね。TOKIOみたいにみんながみんな高いと合わせやすいんですけどね。

歌い終わった相葉ちゃんの号令でジュニアタイム。HEY!SAY!7の登場に思わず身を乗り出した私(照)。そして終始双眼鏡で中島裕翔くん鑑賞と相成りました。裕翔が声変わりしてオバチャンは寂しいぞ!!

後半戦は「We can make it!」から。背後のスクリーンに被さるPVと連動して、衣装もこの曲の衣装のまま。そして、ニノが会場にマイクを向けて大合唱して始まったバラードナンバー「Blue」。水の中にいるような静けさと表現するのが適切なのか、それとも、高層ビルの屋上で碧い闇に包まれていると言った方がマッチしているのか、頭上までペンライトの揺らめきにスッポリ包まれた不思議なヒーリングスペースに放り込まれたかのような錯覚に陥り、それはまるで魚が宇宙遊泳でもしているかのような、現実と非現実が同居した世界でした。そう、「空間に酔う」・・・これこそが、今回の嵐のドーム公演に最もふさわしい比喩だと思いました。

ソロ~櫻井翔、松本潤

この後は翔くんとマツジュンのソロ。まずは翔くんの「Unti-Unti」。黒いアーミージャケットの背中にトルコの国旗みたいな三日月と星のデザインがあって「えっ?ガラタサライか?」と頭によぎってしまいましたが(だって、赤いから尚のことトルコに見えるんだもん)、後になってレーザービームでドームの屋根にツアーのロゴが映し出されて納得。「A」のデザインだったのね!翔くんはちょっと顔が細くなったかな~とは思いましたが、体は相変わらずまだガッシリしてるからか、ダンスも力業というか(笑)お世辞にも軽やかとか、しなやかだとは言えないんだけど、熱気が体中に漲っていて迫力がありました。一転してB系ミュージックからグラムロック調の旋律に会場が包まれたかと思うと「Tell me what you wanna be?」で空からマツジュンが舞い降りてきた。ワイヤーに片足を一本だけかけて悠々と歌う奇抜な演出は、往年のデイヴィド・ボウイーを見ているよう。小さな顔を覆ったサングラスがちょっと大きめなので、少年が背伸びをしてお父さんのグラサンをしているようなあどけなさがちょっとあったりもして。ピンスポットを従えながらドームの2階スタンド前を吠えながら揺れ進んで行くマツジュンは、下から見ても十分過ぎるほどなまめかしい。彼を吊っているワイヤーは、アリーナのフロアーを移動しながら6~7人の「人」が凧揚げでもしているかのように操っていて、トロッコ同様「やっぱ人力なんだー」と感心。

侍メドレー

ここからエピローグへと向かうメドレーは、今回のツアーの最大の見せ場(だと、私は思っています!)。さすがに、昨夏からやっているツアーなのでフレッシュさはないんですけど、会場が違うとまた違って見えるところがいいですね。特に「Right Back to You」のビームサーベルは、ドームみたいな大きい会場でやったらショボく見えるんじゃないかと心配していたんですが、全然そんなことありませんでした。で、この日本の伝統美である“和”をテーマにアレンジされた「Right Back to You」から、衣装を剥いで一転真っ赤なスーツで現代的な「PIKA☆NCHI」へ流れる辺りは背筋がゾクゾクするほどカッコ良くて、見ている自分でもどうしていいかわかんないぐらいテンションが上がっちゃうんです(笑)。なんか、興奮して私ヘンな動きしてたかも・・・。この曲のイントロは神がかりだと思いません?ここだけで映画1本撮れるぐらいキャッチーで「YOUインパクト大だよ!」

この後のメドレー進行は「SUNRISE日本」、「明日に向かって吠えろ」、「EYES WITH DELIGHT」、「君のために僕がいる」、「PIKA☆☆NCHI DOUBLE」といったラインナップで、ファンとの一体感が高まる曲ばかり。今回初めて嵐コンを体験した方は、ここら辺りで相当ガツンときたんじゃないでしょうかね。「観客との一体感」・・・それは、例えば「EYES WITH DELIGHT」に代表されるように、みんなで揃った手振りをするという大きな枠での一体感だけではなく、花道を駆けめぐったり、アリーナのフロアーに降りてファンに近づいてみたり、自分の名前が描かれているウチワを指さしては手を振り、ウインクをし、煽り、微笑むといった個々人との一体感もあって、それは普通ならこんな大きな会場で出来ることでは決してなく、と言うよりも、ドームという会場を選ぶアーチストに求められることではないと言った方がいいのかもしれません。でも、嵐はいつでもどこでも、ただ「嵐」であって何も変わらない。ドームだろうが何だろうが、嵐が嵐のやり方で8年間培ってきたコミュニケーションツールは、櫻井翔、松本潤、大野智、相葉雅紀、二宮和也という5つの体だけであって、しかも、体が届かなければ指先を伸ばせるだけ伸ばし、指さえ届かない場所へは視線を送り、視線が遮られたら最終的には声という最大のツールを操って、いや、五感のすべてを駆使して、観客ひとりひとりのハートの中に飛び込んでくる。彼らは不器用なまでにこの方法にこだわっているんですよね。

エンディング

ラストは嵐5人からの大事なメッセージを含んだ楽曲が選ばれていました。まずは私の大好きな「言葉よりも大切なもの」。♪あなたよりも大きな愛はどこにもないんだよ、というフレーズは、何度聞いても胸に響きます。そして、歌い上げる5人はいつもこの言葉の意味を噛みしめているようで、もはや歌詞の域を超えているメッセージ性すら感じます。曲が終わると、後方に移動したムービングステージ上からひとりひとりがコメント。ここで最も印象的だったのが「情熱大陸」でも放送された、ニノの「ドームは夢のような、目標のような通過点です。作ったのは皆さんです。この点がどこに繋がって行くのか楽しみにしていて下さい」というひと言。年少のニノちゃんたら、何て頼もしいコメントが言えるようになったのかしらん。そして、ライブでの定番ナンバー「感謝カンゲキ雨嵐」で惜しみない謝辞を会場に投げる嵐。今回のツアーのセットリストは、単なる曲の羅列ではなく、選曲や曲の並びにも起承転結を持ったメッセージが込められている非常にドラマチックな構成。すべてがこのエンディングに向かうためのシナリオのような気がします。マツジュンに拍手!そして“ありがとう”。

アンコール

アンコールの「Hero」ではバルーンに乗って登場。相葉&二宮、大野&櫻井で上手と下手に分かれて登場(どっちがどっちサイドからスタートしたのかは忘れちゃった)。そして、私の頭上のセンターにはピンでマツジュン。マツジュンの靴底を見ながら、これまた人力駆動のゴンドラ操作に驚愕!!ゴンドラを降りてからトロッコに乗り換えて上手チームは下手へ、そして下手チームは上手へ移動。なんか「Hero」を歌っている5人を見ていたら24時間テレビを思い出してしまってジーンとしてしまいました。♪今こそキミは本当のHERO・・・、それは今夜の彼らにそのまま捧げたい気持ちでした。「ファイトソング」では、これでもかと言わんばかりのダメ押し。疲れた表情どころか、ものすごい爽快感に溢れた笑顔でドームを走り回る5人の姿に、会場入りした時に私の脳裏をかすめていた不安はもう一切ありませんでした。「やってくれたな・・・」という感じ。「WISH」で一旦アンコールが締めくくられましたが、熱気を帯びた観客の汗や涙で上昇した蒸気がドームの天井にぶつかって一つの大きな積乱雲となり、熱帯雨林のスコールのように「アンコール」の応酬となって、再び5人がステージに登場した時には観客席が“嵐”状態。東京ドームの内部だけが局地的な雨嵐に見舞われているかのようでした。音と光と声援の雨・・・それは、ダブルアンコールの「Love so sweet」での大合唱が物語っています。

これからも幾重にも連なるであろう通過点の先には何が待っているのでしょうか・・・。
10周年の2年も前に、早くもドーム公演というひとつのピリオドを超えた彼ら。
燃え尽きる事のない彼らの「情熱」の灯を絶やさぬように、薪をくべ、油を注ぐのは、私たちファンの「情熱」なんですよね。

written by うらら

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