曲は「La Tormenta Chapter2」に移って、あちこちにバラけたメンバーをリレーしていきます。目の前の踊り場にはマツジュン。この曲から黒いスーツの背中にゴールドのユニオンジャックをあしらったワイドショーでお馴染みの衣装。真っ白いマツジュンの肌にスパンコールの光がキラキラ反射して、何て美しい光景なんでしょう・・・思わず「かっけぇ~」と声が漏れてしまいましたよ。「CARNIVAL
NIGHT part2」でトロッコに分譲してメインステへ戻って行きます。なんか、トロッコにもジュニアが乗っかっててちょいと邪魔くさい(笑)。前半を気持ち良く締める「きっと大丈夫」と「Love
so sweet」では、ひと際会場から大きな歓声が上がっていたので、やっぱり道明寺効果というか、最近ファンになった方が多いのかな~と思いました。
後半戦は「We can make it!」から。背後のスクリーンに被さるPVと連動して、衣装もこの曲の衣装のまま。そして、ニノが会場にマイクを向けて大合唱して始まったバラードナンバー「Blue」。水の中にいるような静けさと表現するのが適切なのか、それとも、高層ビルの屋上で碧い闇に包まれていると言った方がマッチしているのか、頭上までペンライトの揺らめきにスッポリ包まれた不思議なヒーリングスペースに放り込まれたかのような錯覚に陥り、それはまるで魚が宇宙遊泳でもしているかのような、現実と非現実が同居した世界でした。そう、「空間に酔う」・・・これこそが、今回の嵐のドーム公演に最もふさわしい比喩だと思いました。
ソロ~櫻井翔、松本潤
この後は翔くんとマツジュンのソロ。まずは翔くんの「Unti-Unti」。黒いアーミージャケットの背中にトルコの国旗みたいな三日月と星のデザインがあって「えっ?ガラタサライか?」と頭によぎってしまいましたが(だって、赤いから尚のことトルコに見えるんだもん)、後になってレーザービームでドームの屋根にツアーのロゴが映し出されて納得。「A」のデザインだったのね!翔くんはちょっと顔が細くなったかな~とは思いましたが、体は相変わらずまだガッシリしてるからか、ダンスも力業というか(笑)お世辞にも軽やかとか、しなやかだとは言えないんだけど、熱気が体中に漲っていて迫力がありました。一転してB系ミュージックからグラムロック調の旋律に会場が包まれたかと思うと「Tell me what you wanna be?」で空からマツジュンが舞い降りてきた。ワイヤーに片足を一本だけかけて悠々と歌う奇抜な演出は、往年のデイヴィド・ボウイーを見ているよう。小さな顔を覆ったサングラスがちょっと大きめなので、少年が背伸びをしてお父さんのグラサンをしているようなあどけなさがちょっとあったりもして。ピンスポットを従えながらドームの2階スタンド前を吠えながら揺れ進んで行くマツジュンは、下から見ても十分過ぎるほどなまめかしい。彼を吊っているワイヤーは、アリーナのフロアーを移動しながら6~7人の「人」が凧揚げでもしているかのように操っていて、トロッコ同様「やっぱ人力なんだー」と感心。
侍メドレー
ここからエピローグへと向かうメドレーは、今回のツアーの最大の見せ場(だと、私は思っています!)。さすがに、昨夏からやっているツアーなのでフレッシュさはないんですけど、会場が違うとまた違って見えるところがいいですね。特に「Right Back to You」のビームサーベルは、ドームみたいな大きい会場でやったらショボく見えるんじゃないかと心配していたんですが、全然そんなことありませんでした。で、この日本の伝統美である“和”をテーマにアレンジされた「Right Back to You」から、衣装を剥いで一転真っ赤なスーツで現代的な「PIKA☆NCHI」へ流れる辺りは背筋がゾクゾクするほどカッコ良くて、見ている自分でもどうしていいかわかんないぐらいテンションが上がっちゃうんです(笑)。なんか、興奮して私ヘンな動きしてたかも・・・。この曲のイントロは神がかりだと思いません?ここだけで映画1本撮れるぐらいキャッチーで「YOUインパクト大だよ!」
この後のメドレー進行は「SUNRISE日本」、「明日に向かって吠えろ」、「EYES WITH DELIGHT」、「君のために僕がいる」、「PIKA☆☆NCHI DOUBLE」といったラインナップで、ファンとの一体感が高まる曲ばかり。今回初めて嵐コンを体験した方は、ここら辺りで相当ガツンときたんじゃないでしょうかね。「観客との一体感」・・・それは、例えば「EYES WITH DELIGHT」に代表されるように、みんなで揃った手振りをするという大きな枠での一体感だけではなく、花道を駆けめぐったり、アリーナのフロアーに降りてファンに近づいてみたり、自分の名前が描かれているウチワを指さしては手を振り、ウインクをし、煽り、微笑むといった個々人との一体感もあって、それは普通ならこんな大きな会場で出来ることでは決してなく、と言うよりも、ドームという会場を選ぶアーチストに求められることではないと言った方がいいのかもしれません。でも、嵐はいつでもどこでも、ただ「嵐」であって何も変わらない。ドームだろうが何だろうが、嵐が嵐のやり方で8年間培ってきたコミュニケーションツールは、櫻井翔、松本潤、大野智、相葉雅紀、二宮和也という5つの体だけであって、しかも、体が届かなければ指先を伸ばせるだけ伸ばし、指さえ届かない場所へは視線を送り、視線が遮られたら最終的には声という最大のツールを操って、いや、五感のすべてを駆使して、観客ひとりひとりのハートの中に飛び込んでくる。彼らは不器用なまでにこの方法にこだわっているんですよね。
アンコールの「Hero」ではバルーンに乗って登場。相葉&二宮、大野&櫻井で上手と下手に分かれて登場(どっちがどっちサイドからスタートしたのかは忘れちゃった)。そして、私の頭上のセンターにはピンでマツジュン。マツジュンの靴底を見ながら、これまた人力駆動のゴンドラ操作に驚愕!!ゴンドラを降りてからトロッコに乗り換えて上手チームは下手へ、そして下手チームは上手へ移動。なんか「Hero」を歌っている5人を見ていたら24時間テレビを思い出してしまってジーンとしてしまいました。♪今こそキミは本当のHERO・・・、それは今夜の彼らにそのまま捧げたい気持ちでした。「ファイトソング」では、これでもかと言わんばかりのダメ押し。疲れた表情どころか、ものすごい爽快感に溢れた笑顔でドームを走り回る5人の姿に、会場入りした時に私の脳裏をかすめていた不安はもう一切ありませんでした。「やってくれたな・・・」という感じ。「WISH」で一旦アンコールが締めくくられましたが、熱気を帯びた観客の汗や涙で上昇した蒸気がドームの天井にぶつかって一つの大きな積乱雲となり、熱帯雨林のスコールのように「アンコール」の応酬となって、再び5人がステージに登場した時には観客席が“嵐”状態。東京ドームの内部だけが局地的な雨嵐に見舞われているかのようでした。音と光と声援の雨・・・それは、ダブルアンコールの「Love so sweet」での大合唱が物語っています。