銭ゲバ⑥

34

ストーリーはどんどんエグくなっていくのですが、6話は松ケンファンにとってはツボシーンが多く、たまらんぜよ・・・。
まず、社長室で金庫をしがみつくように開ける仕草にドッキリ!
そして、コーヒ-カップを口に当ててる時に、ピロンと上向いたアヒル口がかばええ。
そんでもって、茜ちゃんを怒鳴りつけるシーン。
つい、演者と同じくらい前のめりに「役に」入り込んで見ていたもんですから(何役だよ!)、飛び上がるほどビックリドッキリ(←スイマセン。ちょっと最近頭の中が”ヤッターマン”気味でして)してしまいました。
何といっても、今回はお手伝いのハルちゃんと緑さんに絡みつくような嫌らし~いシーンもございましたが、どれも近づきすぎる演技にドキドキドッキンコ。ごちそうさまでした!!
しかし、私が先週書いたまんま、緑ちゃんはやっぱり”フリ”をしていただけなんですね~。風太郎ってさ、いつも詰めが甘いですよね。
いらんことをデッカイ声で喋り過ぎるし・・・。
そーいうところが、映画とは違って、一般大衆を相手にしている「テレビドラマ」の下世話な作り方なんでしょうけど、補足説明的なセリフが多いのがタマにキズです。
でも、毎週見れるというメリットもあるので、多少のことは我慢せねば。
お母さんに似ているホームレスの最期は悲しいです。
緑ちゃんの言うように、お金を持ったことのない人がいきなり大金をつかむと遣い方が分からないと言うか、方法を誤ってしまうことって多々あると思います。ドラマはベタに描き過ぎかもしれないけど、ほら、野球選手やサッカー選手なんかが、年俸上がるといきなりフェラーリ買っちゃったり、ヤクザみたいなイタリアン・スーツ着ちゃったり、家族で会社作っちゃたりするのに等しいような。
でも、施しってホント難しいんですよね~。
いいことしてるってのは自己満足に過ぎず・・・。
でもさ、緑ちゃん、ちょっと言いすぎだよね。
あれは、本当のお金持ちが言うセリフじゃないよ!
・・・ドラマだけどさ(怒)。
連行される時に風太郎が壊れますけど、まぁ、デカイ口開けても歯がキレイなことったら!!
ちょうど前日に「必殺仕事人」で、たっちょんが銀歯見せてニッカリ笑ったシーンを見て「あららら」と思ったばっかりだったので(江戸時代に銀歯って・・・)、やっぱりテレビに出る人は、どんな役が来るかわからないですからね、とりあえずピアスはNG、そして歯は審美治療をしておいた方がいいな~と思いました。
松ケンの泣く演技って、これまで実は余り見たことがなかったんですが、「銭ゲバ」では泣き通しなので、決して強くはない風太郎に毎回胸がしめつけられます。
最後に「日本アカデミー賞」の感想をちょっと。
松ケンのチョケぶりには大笑いでしたが、酒が入っていたのか、ただ会場内が熱いだけなのが、ホッペが真っ赤でかわいー。
彼がしゃべると、会場がホッコリするのが伝わってきますし、何か物を拾っているかのように深々とお辞儀をする姿がいかにも純朴で、そういう松ケンのオーラが会場の製作者にアピールできたかなぁ??
もちろん、彼はそんな”イイ人”を演じてるのではなく、まったくもって「素」なんですけど。あんなにアタマ下げる人って、松ケンの他には宮藤官九郎さんしか知らないですよ、私(笑)。
「最優秀主演男優賞」の発表の時は、もう勝てる気がしねぇからなのか、じっとカメラ目線というチョケさ加減。
あれ、事務所に怒られないかしらん?