媚びない王子 My 堂本光一論

今 回剛さんがいないせいか、確かにある意味ヒガシが言っていた様に、私も光一さんが「のびのびしてる」と感じたのですが、それは彼が客に“媚びてない”と感 じたからかもしれません。自分のファンが当然来ている訳だから、自分の事は分かってるだろうみたいな家族や親友に対する信頼や安心感みたいなものがベース にあった感じがしました。そこが『SHOCK』とも違っている点じゃないかなと。また『SHOCK』には”役を演じる”という負荷もありますし。決して剛 くんや他のジャニーズさんが“媚びている”と言う訳ではないのですが、あくまでもステージ上での比較ですが、今回の光一くんは明らかに(キンキキッズとし ての)剛くんのファンに対するハンドルの仕方が違うように思えました。剛くんは“empathy”(感情移入)型で、光一くんは“Do as you like”(好きにしろ)型というか。剛くんは、ファンに忠実であろうとする努力を怠らないし、テキストであれ、アクションであれ、明らかな態度でオープ ンに表現しようとする。ファンに対する誠実さが分かり易く伝わり易い一方、彼の弱さや彼の抱える重荷がファンに葛藤を強いる時があると感じます。例えばサ イン色紙に「早く家に帰りたい」と書いたりとか、ステージ上で言う「皆すごいこっち見てる・・・」発言とか。

”Do as you like”型の光一さんは客に見られている事は、彼にとって自然でありそれが彼のパフォーマンスに支障をきたさないんですよね。剛さん同様にシャイである 事には変わりがないと思うのですが、彼は見たいなら見たいだけ好きにどっからでも見て下さいと割り切れ、そのためのポーズも取れれば、取らない事も出来 る。でもその代わり彼は決して意識してカスタマーサービスみたいな行為には及ばない。クレーンに乗ってもトロッコに乗っても、嵐やV6の様にその時にしか 近くで見れないファンの為だけに視線を送ったり、手を振ったり等分かり易い事は決してしない。何が書かれていようと滅多にウチワに反応したりしない。集中 して歌っているせいか、顔も下を向いてる時が殆どだし、サイン色紙を投げる時も勿体ぶらずに、ぴゃっ、ぴゃっ、ぴゃっ、ぴゃっーっとあっちゅう間に4方向 に投げ入れるだけ。行動がある意味“男まさり”というか、“マイペース”というか・・・(苦笑)。ある種それが彼流のファン一人一人に対する“平等扱い (思いやり)”であり、“愛情表現”の様に映るのです。よく彼は“分かる人には、分かる、でも分からない人には、分からなくて結構!”といったそれを受け 取る人にとっては突き放したかのような発言をしますが、それが彼の一貫したスタイルであり、あらゆる彼を取り巻く事象に対する彼なりの消化の仕方なのでは ないでしょうか。別に冷たいワケではなく、また面倒なワケでもなく、分からない人を“説得しない”或いは、自分の考えに“導かない”というアティチュード で受け止める各人を尊敬しているのだと思えるのです。それが私が唱えたい光一さんが“媚びない”パフォーマーだと思う所以なのです。でもそれは私の様な幸 薄い人間にとっては、彼の自信の表れとも取れ、また言葉を変えれば、彼が絶え間ない愛情に包まれて育った恵まれた環境の証と思えてならないのではあります が。だからファンに対しても感謝している気持ちは嵐やV6や剛くんとなんら変わりはない。でもそれを態度にあからさまに出さない(“媚びない”)のが、彼 が持つ独自の愛情表現なのではないでしょうか。そうあることが彼が最も自然であると感じ、“伸び伸び”と出来る場なのかもしれません。キンキキッズの時や J-Friendsの時のパフォーマンスとは違った最も彼が心地よいと感じる空気なのではないでしょうか?

まぁ、大多数のファンにとって は、私が打ち立てる妄想的な理屈はどうでも良くて、単に彼の存在に疑いもない魅力を感じているのでしょうが、光一さんががリベラルになれればなれるほど、 彼はマイペースに邁進し、受動でいるしかない私たちファンは、キャッチャーとして全てを受け留める、そんな彼にとって理想的な関係がナチュラルに確立され ているのは、光一さんが単に人気者だからとかルックスがいいからというだけではない、彼の使命感やそれを達する事が出来る実力がしっかり裏づけされている 上に、努力をしなくても(媚びなくても)自然とある種の人種を惹きつけて離さないマグネティックな魅力を持ち合わせているからだと思えます。そんな哲学す る事を私に強要させた今回のソロコンでした。

”光”の字に泣いた激近接見と立ちション?! セットと席

セッ トは中世のお城の一部のようなデザインで、左右に花道はあるのですが、光一くんは滅多に訪れないんですよね。私は初日はアリーナCブロック立ち見だったの でステージからは距離的には遠かったのですが、その分セット全体を中央で見渡せたのは利点でした。オマケに丁度良い位置に手すりがあったので、望遠鏡を見 ている時に両肘を置くのにちょうどいい高さで、便利な事この上なかったです。おかげで思いっきりガン見できました。

3日夜公演の席はFブ ロックの前から4列目の良席でして、完璧上手側でしたので、MCの時はずっとお顔がこっち向きで、しかも踊りも左に顔が来る事が多かったのと光一さんは歌 う時に右に傾げるクセがあると思うので、お顔が左を向いてラッキーな席でした。それにステージからは一番近い席でしたし、直ぐ前の花道を通ってくれた時に は、激近過ぎて目を逸らしたくなりました。でも最も近くに来てくれた時には、後方席の方たちが通路を駆け下りてきてどえらい騒ぎになり、その内の一人が 高々と掲げた「光」の字のウチワで完璧に光一さんのお顔が隠れてしまい、がっくり・・・。とことんキンキキッズ運の無さ加減に意気消沈した瞬間でした。 あ~、一生恨んでやる・・・「光」のウチワ・・・。

またこの席からは、普段見れないような光景も見れて、お得感もありました。MCの途中で タオルとドリンクを床から取る時に延々と見えたお尻だとか(後ろの席の方たちが「カワイイ!」と叫んだので、光一さんが「オレのケツを見てカワイイって 言ったな」と返されてました)、「Temperamental Fool」の時のパネルの裏でのダンスや「消えない悲しみ~」の時の噴水の上のステージで歌っている時の光一さんと噴水の水の角度が微妙に重なって、光一 さんが立ちションしているみたいに見えたりとか・・・。また席が一番近かったので、アッキーがロープを回していたロープでくるくるの様子がよく見えて、そ のど迫力に参りました。正気の沙汰じゃないですよ、回転とかすごい勢いだし、もう手がもぎれそうだったし、頭がロープにぶつかるんじゃないかって、もうヒ ヤヒヤ。真横からの角度で見るとあんなにすごいんだと分かってビビりました。ロープを降りた後も何事もなかったかのようにダンスを始めるし、光一さん、三 半規管が絶対おかしいですよ。「月夜ノ物語」の時の布を使ってのフライングも何度も見て来てますが、これまた真横の角度から見ると、光一さんが腕を微妙に 動かして方向やスピードを操っているのがよく分かりました。何か新鮮に感動しましたね。彼にしてみればなんちゅー事ないのかもしれませんが、いちいちウル トラすごく見えました。そして、この公演には台湾のファンの方もいらしていて光一さんからの紹介もありました。

オーラスの席は、これまた上 手く行ってDブロックの中央の席だったので、3回公演で真正面、上手・下手と3種類の角度から全部見れた事になりました。下手の良さは、花道に上手より1 回多く来てくれる事でしょうか。アンコールの-so young blues-では、アッキーと抱っこしたり、MAと今ツアーの見所でもあるスキンシップ(笑)がたくさんあるので、近くでバッチリ拝めました。あとトロッ コで移動する時も中央部に長く滞在してくれたのは良かったのですが、私が下手にいるせいか(苦笑)、こっちにはあまり向いてくれませんでした。Dブロック の皆さん、ゴメンなさい。あれは私の悪運のせいです、きっと・・・。

どの席で見ても基本的に3回ともメガネの上に双眼鏡のガン見状態だったので(爆)、目に筋肉が付いた気すらしますね。はは・・・

対訳 Temperamental Fool(2004.11.4)

Sentimental fool
Well, you can never be the same
I really hate to be sentimental
Temperamental fool
Well, you can never be the same
I really hate to be the temperamental fool

センチメンタルな情けないヤツ
君は絶対に変わるさ
僕はマジでセンチメンタルになりたくないんだ
気まぐれなヤツ
君は絶対に変わらずにはいられない
気まぐれなアホには、まじでなりたくないのさ

※原曲からのワーディングから、特典CDの歌詞の対訳に変更しました。

対訳 Rock This Town
Well, My baby and me went out late Saturday night
I had my hair piled high and my baby just looked so right
Well, pick you up at ten, gotta have you home at two
Mama don’t know what I catched off of you
But that’s all right cause we’re looking as cool as can be

We’re gonna rock this town
Rock it inside out
We’re gonna rock this town
Make’ em scream and shout
Let’s rock, rock, rock, man, rock
We’re gonna rock till you pop
We’re gonna rock till you drop
We’re gonna rock this town
Rock it inside out

We’re gonna rock this town
Rock it inside out
We’re gonna rock this town
Make’ em scream and shout
そうさ、僕のベイビーと僕は先週の土曜の夜にデートしたんだけど
僕は髪をリーゼントにして、ベイビーはとにかくキマッテてさ
10時に迎えに行って、2時には帰さないとね
ママは知らないのさ、僕がキミに望んでることなんて
そんなことどうでも良いさ、超キメテる僕らに

僕たちでこの街を揺らそうぜ!
僕たちがこの街を揺らそう!
僕たちがこの街を揺らすんだ
みんなをノリノリにさせよう
さあ、揺らして、揺さぶって、ほら、やってみよう
キミが飛び上がるまで揺さぶるんだ
キミが落ちるまで揺らすんだ
僕たちがこの街を揺らそうぜ!
メチャクチャに

僕たちでこの街を揺らそうぜ
メチャクチャに
僕たちがこの街を揺らすんだ
みんなをノリノリにさせよう

MAとのMC集 MC

MA を加えてのMCでは、アッキーの顔ネタが中心でした。光一さんがことごとくアッキーの顔について「気持ち悪い」とか「顔が踊ってる」「うざい」「マスク 取っていいよ」等と悪態を叩くのですが、アッキーはご満悦。実際の話、海外出したら、彼は超ハンサム顔ですよ。アッキー以外のMAメンからも、アッキーは MAじゃないとか、アッキーは四面楚歌状態。

5/2夜のMCでは、ヤラッチの天然話で盛り上がりました。とにかく彼はうっかり屋さんで忘れ 物が多いそうで、この日も横アリに来る時に財布を駅構内で落としてしまって、待ち合わせにマーチンが合流した時は財布がないとパニクっていたようです。親 切な方が駅に届けてくれていたそうですが、何か私と非常に同じニオイがしますね~(ポリポリ)。これに対し光一さんは「オレは全てが計算」と強がっていま したが、アッキーのネタバレ情報によると稽古の時に光一さんのマネから電話が入って、彼の家のカギはあるか?と訊かれたそうです。光一さんが稽古を終えて ヤレヤレと家に帰ったら、カギがない事に気付いたそうです。ヤラッチによると帽子の中にカギやら貴重品を入れておいて、帰る時に帽子をかぶる為、一旦中身 をどこかにおくとそのまま忘れて帰ってしまわれるそうです。これには光一さんも激しく同意してました。なので、ヤラッチはしっかりしてる米花くんの帽子の 中に入れて置くようにするそうです。飛行機に乗っても荷物をどこに置いたか忘れてしまうので、置いた瞬間にメンバーにちゃんと場所を教えておくそうです。 米花くんは横アリは地元だそうで、会場へも友達が車で送ってくれたのだとか。また成人式も横アリでやったそうです。マーチンは非常に意外でしたが、アクロ バットが出来なかったそうです。(アッキーもできないそうですね?全然知りませんでした。)でもマーチンは、練習の結果光一さん以上に出来るようになった そうで、でも頑張って練習したのも全て光一さんに見て貰いたかったからだと熱い視線を光一さんに送っていました。MCからはける時も光一さんが飲んでいた ドリンクやタオルを渡されて、胸トキませていました。また5/2は、光一さんお得意の下ネタも爆裂。シェークスピアのような長台詞を覚えるには’相手役’ がいる風呂場が良いそうです。’相手’と何かは、おわかりですよね。

5/3夜のMCでは、アッキーと光一さんの「MASK」共演での思い出 話が楽しかったです。光一さんがアッキーを役名で呼ぶのを忘れ「秋山~」と呼んだという例の話です。それからMAのデビューはいつだったか?初めてキンキ キッズについたのはいつだった等思い出話に花を咲かせてました。マーチンはオーディションもデビューも大野智くんと一緒で、ヨネは櫻井翔くんと一緒だった そうです。

オーラスでは、光一さんがツアーもとうとうファイナルですと言うと、客席からは「もっとやってぇ」の声が上がり、「殺す気 か?!」と叫んでました。また雨の中、朝からチケット譲って下さいのパネルを持った人がいたらしいですね?とコメント。「そうよ~、皆それぞれ苦労してこ こにいるのよ~、分かってね」と強く思った私でした。光一さんはオーラスと言えどMCさっくり主義なんでしょう。さっくりとMCした後に、歌に移ろうとす ると客席からは、もっと話が聞きたいのか?名残が惜しいのか?一斉に「え~」の声。「じゃ さよなら」と言って、さっさと冷たくステージから退場してしま う光一さん。戻ってきても「話す事ないもん」として歌に移ろうとするとまた非難の声が上がり退場を繰り返しました。苦し紛れの嫌がらせでするF1の話は結 構興味深い内容の事が多くて、ダウンフォースだの飛行機がどうして飛ぶのかだとか、ブリジストンとミシェラン製のタイヤの違いだとか、昔つきあっていた ボーイフレンドを思い出しますです。同じく車好きで宇宙好きで豆知識好きでしたんで。

5/5は剛くんと初めて横アリで出会った記念日という事で、ファンはきっとその想い出話の一つや二つを聞きたいがために「剛!」って声が飛んだと思うのですが、「意味分からない」とはぐらかされて終わり。剛くんだったらきっとしてくれたでしょうね~。

あと印象的だったのが、5/3夜に翼くんの語り口調をモノマネされていた事でかね。結構似てました。MCのトピが毎回違っていた事にも驚きました。