るろうに剣心 京都大火編

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公開日早々に見て来ましたよ~。

興収も16日間で約32億と、既に前作超えとのことで何よりです。
やっぱりね、老若男女が楽しめる痛快でエンタメ色満載&勧善懲悪なストーリーだった前作が何より人々の心を掴んだのでしょう。

3部作の真ん中にあたる京都大火編は、前フリ(伏線)を振るだけ振って最終作に繋ぐ役割があるので、展開としては途上な故に何の決着もつかないし、やや間延びする間もあったかもしれません。
でも、そこは「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の2作目「二つの塔」さながら、死闘に次ぐ死闘の連続で期待感を煽ってバトンを渡していたように感じました。

ストーリーについては、コミック原作ってこともありますし、それがどこまで反映されているのかも良く知らないので、深くは突っ込まないことにしようかと(笑)。志々雄が目指すものや、なんで彼にはあんなに信望者がたくさんいるのかとか、羅刹化・・・じゃなかった、修羅化する理由がイマイチ薄かったりとか etc…、多少の無理には目をつぶりつつ、ここはどう結着をつけてくれるのかを楽しみに待ちたいと思います。細かいことにこだわらず、そう思わせてくれる数少ない作品ってことですね。

何しろね、剣心のヤル気スイッチが入りっぱなしでしたからね。
キュートで飄々とした剣心も好きだけど、もうそんなこと言ってらんないとこまで来ましたのでね、そりゃフルスロットルで志々雄に挑む様は、また別の意味でハートがキュンキュンしてしまいます。

大きい声では言えませんが、私は実のところ藤原氏が余り好きくないんです。でも、志々雄は余りにも”彼”から逸脱してしているので、あの大振りなセリフ回しや演技もキャラクターにはちょうど良かったかも。藤原氏の顔はキライじゃないのですが、まぁ別に見えなくてもいいので(ファンの方、スイマセン!)。

しかも、出てくる男性がみな超ド級にいい男!
江口洋介さんの斎藤一を始め(おっと、ダジャレじゃないっすよ~)、蒼紫役の伊勢谷友介くん、翁役の田中泯さん・・・、皆さんスタイルやルックスはもちろんですけど、存在感がアリアリで、佇まいから動き、声、どこを取ってもセクシーダイナマイトな大人の方々ばかりで魅了されてしまいました。
特に翁はまったくのダークホースと言うか、全くマークしていなかったキャストさんだったので、その意外性もあってか、もん凄いカッコよくて一番印象に残りました。

神木隆之介くんの宗次郎役もインパクトありましたね~!
たぶん、神木くんは-健くん同様に-”出来ないこと”は何もない役者さんだと思えるくらいにポテンシャルが高い方だと常日頃から感じてはいたのですが、それにしても、あの庭での剣心とのバトルは凄まじかったですね~。彼の持っている透明感はそのままに、逆にそれこそが強さと狂気を証明していて、「クローズZERO 2」での綾野剛くんを思い起こしました。宗次郎という名前も、新選組の沖田総司の幼名と同じですしね。新選組フリークとしては、神木くんが演じるガチの沖田総司役も見てみたいな~。

まぁ、女性キャストに関して言えば、もちろんいなきゃ困ることは分かっているのですが、薫にしても恵にしても邪魔と言・・・(笑)。薫ちゃんはね、重要な登場人物と分かっていても、いちいち剣心の足手まといになるのでイラッときちゃったり。でも、見ている側をイライラさせるってのは、ある意味成功なんだと思いますが・・・。
で、素顔に近い武井咲ちゃんを大きなスクリーンで見ていて気づいたことがひとつ。

手越くんに似てる・・・。