「ソーシャル・ネットワーク」感想

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話題のゴールデン・グローブ受賞映画「ソーシャル・ネットワーク」を早速見てきました。

まぁ、ゴールデン・グローブを受賞する位なんだから、それなりに見所はあるだろうぐらいの興味とトレントくん(Trent Reznor)もベストオリジナルスコア賞を受賞したので、これは絶対見たいいや聞きたいと思ったのが動機でした。

Trentもつぶやいてましたよ。
さすがにビックリしたらしく「Holy shit!」とひと言。

まぁ、ぶっちゃけ大人が見る映画じゃないな。って感じですね。
何もインスパイアされる事もないし、
人生観もビジネススタイルも
私の様な野心も才能もない平凡な日本人には何の参考にもならない。

敢えて学ぶ事があるとすれば、

あー、やっぱ頭のイイ人しか、または高学歴の人しか、新しい画期的な発明を生む事って出来ないんだぁとか
更には、それをでかいビジネスに結びつける才能や機会や人脈を得ることも出来ないんだよなぁ

なんて事を単に再確認したような映画でした。

人種的そしてルックス的に激しいコンプレックスを持っているやたら頭が切れるが皮肉屋で嫉妬深くてプライドが高く性格が良いとは決して言えないまたその全てを自覚しているオタク青年がいたら、ビジネスで成功してお金持ちになるか、犯罪でも犯さない限り、世間の注目を浴びることはないですよね。
当然映画化もされないだろうし、誰も興味を持たないだろうし・・・。

まぁ、そんな青年がFACEBOOKを立ち上げ、世界的に有名になるほんの数年間の話な訳ですから、どう描いても深い内容にはならないんですが、さすがはデヴィッド・フィンチャーですよ。

この映画を見て、彼ならきっとどんな人の数年間でもアーティスティックに映画化する事ができるんだろうなぁ、そんな魔法を知ってるんだろうなって。

そういう点ではぶったまげました。

またキャスティングも素晴らしいんですよ。

主人公のマーク・ザッカーバーグ役のジェシー・アイゼンバーグは、ほぼ無名な役者さんだと思うのですが、もうね、すばらしい。

その他の主要キャストはどの人も素晴らしかったので、ドキュメンタリーみたいでしたもん。

そして、唯一著名なのがジャスティン・ティンバレークですよ。
あのスーパーボールでジャネットが片ポロリ事件を起こした時以来ですよ、彼の姿を見るのは!
いやーーーー、老けた。
でも、ナップスターの創始者であるショーン・パーカー役にぴったりでしたもん。
彼も素晴らしかったです。

ショーンがアメリカの有名下着店「ヴィクトリア・シークレット」のなりそめを話す件があるんですが、その件も興味深かったです。
本当の話かどうか分かりませんが。

何より楽しかったのが、会話劇ですね。
もうね、あー言えば、こー言う、マーク・ザッカーバーグの返しがすごいの。
いちいち皮肉っぽい厭らしいことをいうんですが、
残念ながら、その殆どは翻訳されていないっていうか、
多分したとしても、殆ど伝わらないのが残念でしたね。

アメリカ人に慣れてる人なら、笑えるとこが結構あって、
映画館で自分だけ笑ってしまったりして、
振り向かれたりしちゃったもんね。

それにしても、マーク・ザッカーバーグって嫌なやつ。

ガールフレンドに振られた時も、自分がユダヤ系だからと言って、
彼女の父はドイツ系だとかってブログに書いたり、唯一の親友をすごいやり方で切るんですよ。

最悪の男です。
人として許せない。

そんな感じの映画ですが、もし良かったらトレントくんの音楽が素晴らしいので、エンドロールも最後まで聞いてあげてください。

そう!

出演者やスタッフや出資者が少ないせいか、エンドロールが短いんですよ。
なので、直ぐ終わりますんでね。

そこんとこ、よろしく。