#遠い夏のゴッホ

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目下、赤坂ACTシアターにて上演中の、松山ケンイチ初主演舞台「遠い夏のゴッホ」を既に2回見て参りました~!

結婚(もはや2児の父)、大河ドラマ低視聴率、カミサンのお産問題と、ここんとこ何かと話題の多い松ケンですが、いよいよ舞台に進出!ということで、ライヴアクトでは一体どんな芝居を見せてくれるのか?と期待しまくりで観てきました~。

初日の席は、近すぎず遠すぎず、しかも真ん中という初見にはいい塩梅の位置でしたので、まずはじっくりストーリーとお芝居を楽しめました。その10日後に2回目を観劇して、じっくり内容を噛みしめたところで、こちらに参りましたでございます。

セットはかなりシンプルめでして、大きい転換やギミックはありませんし、照明や音楽も突出すべきところはなく、いたってノーマル。松ケンと親しい伊賀大介さんが担当した衣装は、虫ムシしていなくて、でもムシっぽさもちゃんと表現されていて、それでいて童話や絵本に出てくるようなキュートさもあって、色使いなんかは伊賀さんらしいテイストもあり、随所に工夫が見て取れました。・・・けど、無駄な華やかさはありません。

特に虫好きじゃなくても、虫の生態が良く研究されているのが感じ取れますし、ストーリーも難解な要素は全くないので、素直な気持ちでイマジネーションだけを広げられさえすれば、気楽に観られる舞台だと思いました。なので、休憩含め2時間40分という時間を乗り切れるのなら、小学生以上の子供たちでも十分楽しめると思います。実際、親子ペアチケットってのも販売されていたようですが、会場でお子さんの姿を見かけたことはないなぁ。今回のクチコミが広がれば、キャストを子供向けにアレンジして夏休みとかのホリデーシーズンにやってみてもイイんじゃないかしらん??

要するに”役者の演技を見るため”の舞台なんですよ。
それだけに、キャストはとにかく隅から隅まで実力派揃い!アンサンブルの4人もイケメンだし(←この方たち、とにかく素晴らしいです!)、スチュアート役の和田琢磨さんも、アンドレイ役の鷲尾昇さんも、セルバンテス役の細貝圭さんも、みーんな男前なので見ていて飽きない(笑)。なのに、一番かっこいいなーと思ったのが、GANTZでも松ケンと共演したジンパチ役の小松利昌さんだったりして(苦笑)。とにかく、芸達者な役者さんばっかりなんで見応えがハンパない!長年、米米CLUBのファンだった私にとっては、米米後期にダンスチームをリードしていた竹下宏太郎くんが出演しているのも嬉しかったですね。

それに加え、ゴッホとホセの会話に代表されますが、意外にコミカルな部分も多く、思わず笑っちゃう展開が多々ありまして、泣けるイイ場面なのに笑かそうとしたりなんかもして「何よー、そういうのキライじゃないよ」って感じです(笑)。そして、青森出身の松ケンのキャラクターを存分に行かした展開もありと、小憎い演出も多ございました。でもって、別段コミカルに見せているわけじゃないんだけど、矢鱈コミカルに見えてしまう動きもあったりして(例:セミが飛んでるとことか)、想像力が乏しいと単純に見た目の不自然な面白さが気になっちゃうかもなぁ、なんつって。

美波ちゃんは余り出番が多くないんですけど、やっぱり舞台慣れしているせいか余裕がありますね。オープニングと後半でキャスト全員が声を合わせて情景描写と問題提起をセリフだけで表現する場面があるんですが、並み居る男性陣に混じって彼女の声はすごくよく通るんです。華奢な体もファンタジックな内容にマッチしてると思いました。

松ケンは色白さんでかわいい(照)。指がスラーっと長くて、若い頃を彷彿とさせるヅラ姿なので、かなりキュート!でございます。ナマ松ケンで長い芝居を見るのは初めてなので、これまた新鮮。要所、要所で涙を浮かべる場面もあって、特にエピローグで美波ちゃんと抱き合いながらの落涙シーンにはグッときちゃいます!

たぶん、いや間違いなく、舞台の経験値という点においては、このカンパニーの中で松ケンが一番ボトムラインにいるんだと思うんですよ。それでも、観客はたぶん彼目当ての方が多い=見る目が甘い、という環境下で演じているわけです。だから、初日なんかはいきなりスタンディング・オベーションがあったりして、すごく温かい目で見守られちゃってるのが良く分かりました(笑)。しかも、お客さんは早乙女太一公演ばりに『マダーム』が多い(苦笑←あっ、オレもか?)。私個人としては、最初の舞台は座長公演ではなく、蜷川さんとか、亜門さんとか、新感線でもG2でも何でもいいから、客演で経験積んで欲しかったんですよねぇ。その方が、松ケンのポテンシャルを引き出すことができたんじゃないかなーって。ただ、興行面で言えば、座長を経験させることで、客入りが悪ければそれは自らの責任と受容させることもできるので、より現実的ではありますが。

私が観劇するのも残すところ千穐楽のみとなりましたが、今のところ特に松ケンの芝居に変化は見られないんですよ~。ってことは、最初から彼は完成度が高かったってことなんでしょうかね??とにもかくにも、あと10日で彼がどう変わっていくのか、甘厳しい目で見届けたいと思います。

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